えらく忙しくて、考えることもやることもいっぱいある感じ。いっぱいいっぱい。息抜きに、近所の店に食事がてら飲みに行く。そしてたら、お客さんが立て込んでいて、店主がいっぱいいっぱいだった。(ガラガラと皿を割っていた)
一段落するまで、とりあえずお預けをくって(水もでねぇぞ)、「ごめんねぇ?」というアイコンタクトを交わしつつひたすら待って、どさっと出てきた前菜の盛り合わせは盛大な量。
久しぶりに行ったらメニューが一新されていて、どれも楽しい。自家製、というソーセージは、とても肉々しくて、ハンバーグ?と思うようなずっしりした重さ。ピザ焼きの窯で焼かれた熱いところを、ナイフで崩すように食べる。
お客さんが引けて、近所の店のシェフも飲みにやってきて、ワインを飲みながら色々話す。店のやり方、というのは本当にその店のオーナー次第で、完璧 主義とか、なんでもアリとか。広げる人もいれば、決まったスタッフを固定で何年も使う人もいる。そこから、店の雰囲気ができあがっていく。店のオペレー ションは、日々不断の努力だから、誤魔化せない。
「でも、結局、店っていうのはお客さんなんですよ」
「客層ってこと?」
「いやいや、店にいつもお客さんが居る、っていうこと自体が大事なんです」
そういえばそうか。