何か、綺麗なものを撮ろうと思っている。
何か、ホッとするものを撮ろうと思っている。
僕は、写真が世界を変えるとか、歴史をつくるとか、そんな風には考えていない。誰かを幸せにするとか、人類のためになるとか、そうも思わない。
僕は好きなものを撮っていれば、べつに、それで良いのだ。もっと難しく考える人もいるだろうし、もっと厳しく考える人もいるだろう。何も考えない人もいるだろう。それはそれで、良い。
写真を撮る人というのは、山ほどいる。かつてもいたし、これからもいるだろう。ありきたりの写真を、ばさばさ撮って、いったい何の役に立つのか?なんの意味があるのか?
映画監督スタンリー・キューブリックの言葉があった。映画が生まれて約 100年、これまでに沢山の映画が撮られてきた、だから、
「どんなシーンでも既に描かれている。だが、大切なのは、もっとよく描くことだ、、」
そう。もっとよく描こうとする先に、自分自身の表現が必ずある。