誰かとクリスマスのお祝いを。
というのは、する年もあるし、しない年もある。けれど、人混みがあまり好きじゃない僕には、ちょうど24, 25日に何かをしたという記憶がない。ちょっと早めとか、ちょっと遅めとか、そういう感じだ。
だから今年、僕はなにをするでもなく、冷凍のレアチーズケーキを食べ、オーブンで少しばかり焦げてしまった鶏をむしっていた。
いろいろ大変だった去年の年末。夏前からえんえんと続いた、目の回るような忙しさ。それらを思えば、静かに鶏の小骨と格闘する時間は、まったく悪くなく、文字通り一息つくという感じだ。
クリスマスは本来の宗教的な意味から言えば、なんていう議論があるけれど、どうでも良いことに思える。何かを祝福したい、というのは、別に悪いことではないだろう。僕はなにかを祝福するわけではなく、ただ、鶏をむしって食べるだけだ。
グサッ。
鶏の骨が、刺さった。(上顎、超痛い)