反戦デモとか、戦争責任に関する討論番組とか、そういうものを見かけると、真剣にどうこう思うというよりも、「おお、あいかわらず、やっとるなぁ」となにやら懐かしい気分になる。
それが、日米安全保障条約とか、そういうものを大学時代に専攻していた人間の気分だ。
「今日電力会社の前を通ったら、反原発のデモをやってたんですよ」
「はぁ」
「なんか、懐かしかったですねぇ」
それは、核物理学を専攻していた人間の気分らしい。
注1:大学時代に、反戦デモをしていたわけではない。
注2:作者は全共闘世代ではない。
注3:戦争とか原発とか、この手の問題は、意見の相違ではなくて、立場の相違が原因なので、議論ではなく交渉でないと決着は付かない。そういうことに気付いてしまうと、かなり白ける。
注4:他にも、流体力学とか、心理学とか、ロシア美術とか、AVのモザイク職人とか、エンジニアのバックグラウンドは多様だ。