ここしばらく、家に体温計というものが無かった。
体調の良いときには、買いに行こうなんてみじんも思わないものだし、必要な気がする時には、買いに行く気力が無い。だから、体温計が無かった。
そうは言っても、医者に行くたびに、
「熱はありますか?」
と訊かれて、
「はぁ、多分(測れないからなぁ、、)」
と答えるのは、ちょっと問題。一念発起して、ヨドバシカメラのアウトレットで体温計を買ってみた。セイコーの OEM で National ブランドの 1,500円。高いのか安いのか、よく分からない。緑色のデジタル体温計で、緑色のケース付き。ケースの真ん中で、白いイヌがマラカスを振っている。
暫く使ってみて分かったこと。平熱が、昔より下がっている。僕の平熱、35.1度。これって、多分、低体温というやつだ。不規則な生活と、短い睡眠時間。会社に入ってからの数年で、体質改悪されたらしい。
それから半年。今夏、ついに体温計の威力が発揮される時が来た。
夏風邪、妙に辛い感じ。
測っていくと、数値がぐんぐん上がっていく。36度を突破し、37度を突破し、38度も突破。38.5度を超えたところで、恐くなったので計測終了。体温計、あんまり意味がない。
病院に行ったら、肺炎だって。うげー。
注1:OEM (Original Equipment Manufacturer)
注2:白いイヌの幻覚が見えたわけではなくて、そういうプリントがしてあるということ。