「太陽の塔には3つの顔をつけた」
テレビのインタビューで岡本太郎がそう言っていた。おかしい、太陽の塔ぐらいは知っているのだが、あれって真ん中とてっぺんに1つずつ顔(のようなもの)が付いてるんじゃなかったか。
真実を確かめるチャンスは思ったよりはやく巡ってきて、数日後に訪れた岡本太郎記念館の2階に、太陽の塔の模型が鎮座していた。
うーん。どう見ても2つだ。ゲイジュツという視点から見ると、3つなのか??ワカラン。
答えは簡単だった。何気なく後ろ姿をみると、、。
そういえば、太陽の塔の後ろ姿なんて考えたこともなかった。やられた感じ。しかも、これって34年も前の作品だ。
「調和」をテーマにした万博で、太郎のデザインを採用することには大きな反発があったそうだ。でも、調和というのは、真剣にぶつかった後にしか生まれない。だから、おもいっきり変わったのを作った。34年たっても、相変わらず変わってるんだからすごい。