ニセコとの往復には、初めて列車を選んだ。乗り換え案内のサイトで見ると、札幌からは、ニセコライナーが便利。
ニセコライナーには、普通の通勤仕様と、より豪華な特急仕様がある。どちらも、雪国に住んでいた者には懐かしいディーゼル車。勾配に応じて、エンジンの音の調子が変わる。雪国で送電線が切れたら命に関わるから、今でもディーゼルというのも分かる気がする。(違う理由かも知れないけど)
そういえば、昔、シベリア鉄道のストーブは石炭ストーブだと聞いたことがある。暖房が故障したら、それこそ生きていられない世界では、石炭の確実さが求められるのだとか。(現在はどうなんだろう)
北海道の列車はとても暖かい。分厚いガラスが、車内とマイナス十数度の世界を隔てて、足もとまで暖かい。
帰りの電車、ビールを沢山と、ニッカのウイスキーと、チーズと、お菓子を沢山持ち込んで、乗り込んだ。車両はガラガラで、椅子をまわしてくつろいでも、誰にも迷惑はかからない。たっぷりニセコで滑って、頭の中が少しクリアになった。車窓からの景色は、雪山から徐々に町並みに替わり、すれ違う列車には 通勤客が乗るようになる。
旅が終わり、冬が終わる。