えーと、これは愛だそうです。確かに愛かなぁ。2つになってんだね。
岡本太郎記念館の2階、この FRP 製の作品「愛」は床の上に転がっている。いや、置いてあるんだろうけど、周りに柵もなにもなくて、好きに見られる。回り込んだり、しゃがんだり、座ったり、、はさすがにしないけど。
別の部屋には、同じく太郎の「作品」である椅子が置いてあるのだが、あまりにもそっけなく置いてあるので、みんな作品とは気がつかずに、座ったり荷 物を置いてみたりしている。「作品」に腰掛けて、「うーん」みたいな表情で壁にかけられた「作品」を見ている人。なんとなく、微笑ましい。
太郎の作品は、どれも、「これって、どう思われるかな」なんて考えていなくて、「こうだっ!」という強さがある。羊ページと大違いだ。自分が感じたことを信じること、それをそのまま表現するリスクを恐れないこと、いや、恐れたとしてもやってしまうこと。
なんて疲れそうなやり方、と思うけれど、それでなくてはいけないのかもしれない。人生は短いんだから。(黒澤明の「生きる」を見たりしたものだから、こんなことを書いてるのかも)