新宿の立ち飲みイタリアン、または、人命を扱う仕事

寒い、あまりにも寒い、もう風が冷たくて無理。どっか店に入ろう。なるべく地下道で動きたい。約束の時間まで少し間があったので、気になっていた店に寄ってみた。もちろん、地下街から行ける。

新宿三丁目の地下街から、ぽっとセゾンのビルに入ると、目当ての店イル・バーカロがある。店の奥は普通のイタリアンのレストランだが、入り口あたり が、立ち飲みのカウンターになっている。前に通りかかったときは、早かったせいかまだ開いていなくて、恨めしく思った。今日は、ちゃんとやっている。

立って飲んだり食べたりするのは、慣れないとちっとも楽しくないのだが、値段の魅力と、短時間でなんというか濃い楽しみ方が出来て良い。万一外しても、すぐ逃げられるし。

肴は凄く種類があるけど、2種撰んだ。見た目がラブリーな甲イカ(ほんとミニなイカ)をニンニクとオリーブオイルでマリネしたやつ(一杯 80円)。それから、ツブ貝とオリーブを煮たやつ(2切れで 80円)。盛りつけてカウンターで渡してくれるので、テーブル代わりの樽の上に並べて、プロセッコを煽る(200円)。イカはニンニクの香りが立って美味 しい。ワインもちゃんとしてる。それに、白のグラスも飲んで、御一人様 590円、滞在 10分強。こういうのって、とっても正しい、そんな感じ。


そのあと、友達と待ち合わせて、ちょっとした飲み会。病院勤めの人がいて、けっこうえぐい話もしていた。人の命を扱う仕事は出来ないなぁと思う。「夜には叫んでるのよ、恐いって。みんなそうよ」死の恐怖に苛まれる声にだって、人は慣れる。


注:エスプレッソは 100円也。感想は、立ち飲み部分だけの感想。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です