「コリン・パウエル」

選挙だ。前回は、確か「コリン・パウエル」で投票したわけだが、今回はどうだろう。

そう言えば、いつのまにか政見放送が様変わりしていて、政党がつくったビデオとかいう痛々しいものが流れていてびっくりする。有権者というのがまた幅広いので、どんな層にターゲットしていいのかまるで分からないという、その苦しさがよくよく出ている変なビデオ。

先進っぽい雰囲気にしたいけど、保守的な安定感も欲しいし、世界をアピールしたいけど地場の文化の大切さも欲しいし、家庭も大事だし平和も落とせな いし、あと若さと元気だけじゃなくて肩書きもちゃんと入れないとイヤだ。みたいな。ビデオをつくらされた代理店の担当者は、さぞかし辛かっただろう。やっぱりダサメにつくれとか、そういう指示もあったんだろうか。(そう信じたい)


道ばたの選挙カーから、「お母さん、ありがとうございます!」と声かけられてる光景の寒々しさ。雨の中、両面テープと画鋲で淡々と候補者の写真を掲示板に貼っていく支援者の腰痛。選挙特番用のテロップや、グラフを作らされてるテレビマンの寝不足。こんなイベントで、実は自分達の国の行く末が変わってしまうという事実の、奇妙。

やはり、未来を託せるのは「ラムズフェルド」だけか。(あの邪悪な笑顔がカッコイイね)


注1:かた‐がき【肩書】1. 氏名の右上に職名・居所などを書くこと。 2. (名刺などで、氏名の右上に記すところから) 地位・身分・称号などをいう。「―が付く」 3. 犯人・容疑者などの前科。#―‐つき【肩書付き】[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]
注2:この文章は、2003年 11月 9日 午後 8時 選挙終了後に更新されました。

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