元日本軍属のたち。彼らに日本への憎しみはない。そして僕達は、彼らを知らない。
台北にある、龍山寺。ここには日がな一日、より集まる老人たちの一団がいる。彼らこそ、かつて「大日本帝国」の軍属として、日本の旗のもとに戦った 人たちだ。歴史というのは、教科書に書いてあるほど理路整然としたものではない。彼らの立場もまた、オフィシャルな歴史というものからは、語られることは ないのだろう。では、歴史とは誰がつくるものなのだ?
この写真を撮ってから、7年以上。事実も、記憶も、思いも、押し流し、年月は過ぎていく。