季節感もなにもなく、年の瀬。
仕事納めの日。いつもの月末と同じように、ほったらかしにしておいた精算やらをまとめてやって、いつものビストロに行って早めの晩飯を食べる。疲れているせいか、あまり喰えない。卵の薫製とか、そんなものを少しづつ食べる。
「もう今年は最後ですから」
と、主人が残りのケーキをありったけ盛って出してくれた。
年の瀬のある日。
京都、塀の上を見上げると、職人が松を整えていた。研いだ植木鋏が、鋭い音をたてて枝を刈り込んでゆく。高い空に、青々とした常緑樹の葉が清々しく、新年を迎える準備として、とても好ましいように思えた。
年々、薄くなっていく季節感。それは、僕が年をとっていくせい、だけではあるまい。
ちなみに、羊ページ管理者は年越しは、MXテレビ を見ております。あらゆる意味で、面白いです。
皆様、良いお年を。
注1. MXテレビ。東京周辺で主に視聴可能な放送局。ある意味恐いものナシ、失うものナシの企画力が凄い。また、日本でも数少ない、完全ノンリニアの放送局(だったはず)