部署でカラオケに行った。
途中で、トイレに行った。トイレは、男女共用で一室しかない。用を足していると、外では、17,8 のアホそうな女が(声で分かった)順番待ちをしていた。
「なんだー、うまってんじゃーーん」
とアホ女。
「ちょっと待ってれば空くって」
とお付きの馬鹿男。
死にてえかアホ、と思いながら済ませて外に出る。
僕は紳士的な態度を崩さず、奴らの脇を通り過ぎた。その背後から聞こえてきた声。
「なんだ、オッサンじゃん」
んだとーー。オッサン?誰が?どのように?
生まれて初めて、赤の他人に「オッサン」と言われたのだ。この、今日という日に。なんちゅーことを言うのだ、君たちは。
カラオケの部屋に戻って、その怒りを伝えたところ、
「赤飯を炊こう」
「今日は記念日だ」
「やっぱり」
「アハハハ」
などの暖かいご声援をいただいた。ふざけんな。僕は、そんな年齢ではない。
深く傷ついた僕の心は癒えそうもない。オッサン、、。