ビアバーのトイレの扉を潜るとウサギ。
「よっ」
「こんにちは」
あ、ウサギだ。
「最近よく来るね」
「ビール美味しい?」
ん?二回しか来たことないよ
「もっと来てるさ」
「そっくりだよ」
え、そんなバカな
「夏はね、そういう似たのが出るんだよ」
「知らないうちにね、そっくりの自分がね」
なんか気味悪いな
「なんてことないよ」
「ビール飲んでるだけだしね」
なんだそうか、じゃあ気にしない
「でも、気をつけろよ」
「財布のお金減ってるでしょ、知らないうちに」
俺が払ってるの?そりゃないよ
カテゴリー: フォトエッセイ
鮨屋のショーケースのカッパ
慣れない町で、初めてのバーを開拓して、窓際のテーブルで飲んでいると、向かいの鮨屋のショーケースがどうも気になる。鮨屋のショーケースなのに、鮨のようなものが全く入っていない。何故か、カッパのようなものが入っている。
店を出て、ショーケースをのぞき込むと、やはりカッパである。
「なにしてんですか?」
「ん?俺か?」
「ここは鮨屋ですよ」
「まあ、ほらカッパ巻きとかあるから」
「まあ、そうでしょうが。」
「広い意味では、プロモーションだよ」
「なるほど、、なんかこう、和む雰囲気がありますね」
「よく、誰かに似てるって言われるんだけどね」
「ああ、そうかもしれません」
「いや、でも俺カッパだから」
昭和の喫茶店とナポリタン
昭和は既に遠くなったか。でも、この鎌倉駅近くの、昭和テイストの喫茶店には客が引きも切らない。
そこに求めるのはアトラクションなのか。であれば、既にそれが日常ではなくなってしまったということか。昭和は既に遠くなった。
などと考えて、ふと見れば、下町であるところのうちの近所にも恐ろしく昭和な感じの喫茶店がある。
しかも、そこはアトラクションとしての昭和ではなくて、リアルの昭和がある。で、なんというか怖くて入れない。夏はレーコーが主力商品だろうし、禁煙でも分煙でもないだろうし、週間なんちゃらみたいな雑誌とスポーツ新聞が常備されているに違いない。
たまに通りかかると、近所のおじちゃん達が結構入っている。怖々看板を見てみると、モーニングとかやってる。個人経営の喫茶店でモーニングを食べたのは、名古屋で一度だけだし、名古屋でモーニングと言えば観光客にとっては十分アトラクションだ。やっぱり、トーストとゆで卵とブレンドみたいなセットなのだろうか。ちぎったレタスに、酸っぱいサウザンアイランドドレッシングがかかっているのだろうか。恐ろしい。
でも、ナポリタンみたいなものがあって、メロンソーダ的飲み物があるなら、日曜の午後にちょっと行ってみても良いかもしれない。週間新潮とか読みながら、ナポリタンを食べるのだ。やっぱりアトラクションだな。