蝋燭の炎が、見慣れた様々のものの形を、全く違う様相で浮かび上がらせ、考えたこともない色を生み出し、深い影を与える。本当は光ではなく、影が、モノに形を与えているのだと、思う。
真空管が静かに、時代遅れの CD を再生する。思い起こすことは沢山あったけれど、じきに忘れてしまう。大の男が、バーで延々とカンパリなんかを飲んだりしたら、どうかしていると思われそうだが、自分で飲む分には好きに出来る。僕は、カンパリが好きなのだ。
何かの花の香りがする。そういえば、そういう蝋燭だったか。
写真と紀行文
蝋燭の炎が、見慣れた様々のものの形を、全く違う様相で浮かび上がらせ、考えたこともない色を生み出し、深い影を与える。本当は光ではなく、影が、モノに形を与えているのだと、思う。
真空管が静かに、時代遅れの CD を再生する。思い起こすことは沢山あったけれど、じきに忘れてしまう。大の男が、バーで延々とカンパリなんかを飲んだりしたら、どうかしていると思われそうだが、自分で飲む分には好きに出来る。僕は、カンパリが好きなのだ。
何かの花の香りがする。そういえば、そういう蝋燭だったか。
自分が知らないうちに、誰かにとって、とても良いタイミングで何かを成していることがある。
自分を前に進めてくれた、その人に借りを返すことはできなくても、恩を報いることはできなくても、別の誰かに、自分がなにかをしてあげる。意識的にであれ、無意識にであれ。
数年ぶりに、このページを開いたら、丁度自分が読みたかった言葉が書いてあった。そんな感想を以前もらったことがある。このページも、何かの pay foward になればいい。
ディスカバリーチャンネルをボーッと見ている。
南極のペンギン。
ペンギンは宿営地と餌場の開氷面を往復して生活している。
しかしある日、一匹のペンギンが宿営地と開氷面の真ん中で立ち止まる。そして、仲間から離れてただ一匹、遙か内陸の山脈を目指して歩いて行く。
例え、彼をつかまえて、宿営地に連れ戻したとしても、また山に向かっていくのだという。
海のない内陸部は遙か 5,000km 続き、待っているのは死。彼らが山に向かう理由は、分かっていない。
ヨチヨチ歩いていくその鳥は、最期に何を見るのだろう。