さて、文法のチェックというのは、あくまで HTML の話で、サイトのデザインとなると、これは何かで自動的に判断するというのは難しい。むしろ、余計なお世話と言っても良い。文字のポイント数の固定程度の ことは、ちゃんと文法チェッカがひっかけてくれるので良いのだが、サイトの構造とか、配色とか、そういう部分はやはり個人の主観が大きいし、むしろそこは 各自が「勝手にやる」べきだろう。それに、サイトというのは、割と最初の頃はいろいろ豪華絢爛にやってみたりもするものの、やがて枯れてきたりもする生き物なので、一概に「こうあるべき」なんて事は言いようがない。
Web というのは、建築に似ている。デザインは、機能性と表裏一体であり、美しい Web デザインは、美しい機能性と密接に関係している。建築にはアクセシビリティーという概念があるが、これは Web にもそのまま当てはまる話である。幸いにして、個人が行う程度の Web サイトの構築は、現実の建築に比べれば遙かに少ないコストで、いろいろなことができる。手間さえ惜しまなければ、様々なブラウザでの閲覧をサポートさせた り、多様なユーザー設定に対しても見た目の美しさを保つようなコーディングをすることができる。