かっこいいブランド

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格好いいブランドってなんだろうと思うと、やっぱり舶来のものってなんか格好いいと未だに思う。
レクサスより、ボルボの方がいいと思うし、NECの携帯端末よりモトローラの方がいいと思う。コストパフォーマンスとか、そういうんではなくて、やっぱりなんというか田舎侍が、と言われるかもしれないけれど、ソレ系な(プレミアムな)外国製ってなんかいい。
そんなソレ系外国ブランドの中でも、個人的に一番来てるのは、やっぱりZeissだったりする。常用するレンズはだいたい買ってしまったので、あとは、使い道のよく分からない双眼鏡とか、必然性の分からないサングラスとか、そういうのが欲しい。
で、この前zeiss ikonを買ったときにおまけでもらった、zeissのレンズクリーニングキットが、かなり格好いい。ミニおしぼりみたいな、クリーニングペーパーの包装1つ1つに、zeissのロゴが入っていて、もったいなくて使えない感じ。でも、まあ普通の人はzeissというロゴにそんな想いはないわけで、この喜びを共有できたのは、zeissへの就職を検討したことがあるという友人だけだった。
検討するのが凄いが。

綿毛

Photo: 綿毛 2006. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: “綿毛” 2006. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

ドラえもんで、忘れられないエピソードというのは幾つかあって。

植物が人間みたいに見えるゴーグルのお話。そのゴーグルを通してみると、植物が交わす言葉を聴いたり、表情を見たりすることができる。

のび太が裏庭の片隅に見つけたタンポポを、そのゴーグルを通して見守る、ちょっと珍しいエピソード。その物語の最後に、タンポポの子供たちが、綿毛になって飛んでいくシーンがある。

兄弟達は風に乗って旅だったのに、一人だけ怖がって飛び立てない子供がいる。タンポポのお母さんは、自分が風に乗って旅した頃の事を話して聞かせ、旅と未来の素晴らしさについて教える。そうして、明け方、ついに最後の子が風に乗って飛び立つ。


いつまでも寒かった今年は、気がつくと黄色いタンポポが一面に咲いていた。その黄色を楽しむ間も短く、花はあっという間に綿毛になって、飛んでいく。

綿毛がなくなって、すっかり丸坊主になったタンポポを見ると、いつも、その話を思い出す。旅立ちの物語が、こんな小さな場所でも繰り返されていることを、思い出す。

素敵な、物語だったんだなと思う。

空ばかり集めた写真集

Photo: 春の空 Tokyo, 2006. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

Photo: “春の空” Tokyo, 2006. Contax i4R, Carl Zeiss Tessar T* F2.8/6.5.

冬が去った。

季節はいつも急ぎ足で、今日の空は一足先に夏の煌きを、一瞬見せた。

夏の濃い碧に、積乱雲のような勢いの雲が浮いている。


週末、空ばかりを集めた写真集を買った。