旅&食の記事一覧(全 232件)

Double Big Mac 2020 – AKA Mega Mac 2007

Photo: “Double Big Mac - AKA Mega Mac”
Photo: “Double Big Mac 2020 – AKA Mega Mac 2007” 2020. Tokyo, Japan, Apple iPhone XS max.

Slackのチャットで、成城石井で最近見つけたうまいものを晒し合っていると、むしろマクドナルドが無性に食べたくなってきた。ジャンク上等。

浅ましくも、ビッグマックのクーポンが存在するのか、念のためアプリを起動すると、倍ビッグマックがレコメンドされてくる。倍?今なら100円プラスで肉を倍にできるとの事。つまり、ビックマックの肉を4枚に出来る。おまけに、今ならポテト全サイズが150円で、野菜をバランス良く摂取することもできる。


夕方のマクドナルドはそれなりに混んでいた。聞くとも無く周りのオーダーを訊いていると、倍ビッグマックは人気だ。単品でビッグマックとポテトを包んでもらって、いそいそと持ち帰った。

姿見えぬ熟練クルーが作ったと思しき倍ビッグマックは、なかなかの組み立て具合だ。早速食べてみると、これは、ビッグマックのファンは食べた方がいい、という感想。あのパサパサの肉感がさらに増している感じで、できればソースは増やして欲しかったが、トータルで考えるとタンパク質をより摂取出来るので栄養バランスが改善されている。はず。

で、ふと思ったのだが、これってメガマックでは無いのか?2007年に、食べた記録があるのだ。僕が覚えていなくても、このWebサイトが覚えている。

場末のスナックと医者

Photo: “Pigeon” 2019.
Photo: “Pigeon” 2019. Tokyo, Japan, Apple iPhone XS max.

年に一度、もしくは半年に一度のスナックは、ある種の人生の修行として、自分に課さねばならない何かなのかもしれない。最後に行ったのは、未だ寒い時期だった。

よく「場末のスナック」という慣用句が有る。そのスナックは、まさにそれを再現するために、プロが組んだセットのような、酷いおんぼろさ加減だった。今にも崩れ落ちそうな階段を登り、軋む扉を開けると、一気に立ちこめる安い香水と、煙草の臭い。天井は低く、床は波打っている。


「この人、何の仕事してるか分かる?」

僕をスナックに連れてきた同僚が、要らない振りをする。

「んー、お医者さん?」

そういう社交辞令のテンプレートのようなものが、スナックにはあるのだろうか。あるいは、スナックに馴染もうとしない僕の冷淡さが、そういう印象を本当に与えたのだろうか。

ソファーの上の、くたびれた縫いぐるみ。煮染めたような壁、そして、床から生えているんじゃ無いかと思うようなキャストの方々。僕はこの店で金を払ったことは無い。僕をここに連れ込む悪い大人達が、気がつくと金を払ってしまっている。

でも、金を払ってもらっている立場で言うことでは無いが、いったい、ここに金を払って飲みに来るというモチベーションは、どうやったら生まれるのだろうか。いったい、この店は開店何十周年なんだ。


スナック検索サイト(そういうものが、あるのだ)によれば、開業から2年、だって。世界線が揺らいでいる。

インド料理屋に於ける人種差別に関して

Photo: “4 sticks of sugar”
Photo: “4 sticks of sugar” Winter 2020. Tokyo, Japan, Apple iPhone XS max.

いつものインド料理屋。相変わらず、ビリヤニが最高すぎる。

食後、もうアルコールを飲まない僕のためにか、友人はマサラティーを頼んでくれた。ほどなく、熱いカップが置かれる。そして、スティックの砂糖も置かれる。インド人には砂糖が4本、日本人には砂糖が1本。

”砂糖が、4本?”

そして、躊躇無くカップに注がれる砂糖。嫁にコーラを禁じられている人がやることでは無い。


特に別注された訳では無い。インド人には4倍の砂糖が、規定値で供されるのだ。なんというアンチポリティカルコレクトネス、なんという非インクルージョン。ふと疑問に思ったのだが、日本で作られる砂糖スティックは、つまり日本人用の量で作られているという事なのだろうか。

という事は、インド産の砂糖スティックなら、1つで済むのだろうか。そして、そんなジャリジャリの紅茶は美味しいのだろうか。

ん?砂糖の追加?あ、僕は要らないです。