そしてもう一度 ThinkPad を買った。現行モデル X200 ではなくて、一つ前の X61。使わないメニューキーと Windowsキーが追加された。こんなキーを使っている人を見たことが無いのだが(正確に言うと人生の中で 2人ぐらい居るが)、誰がこんな邪魔なものを標準にしようとしたのだろうか。お陰で、右のALTキーは限りなく小さくなった。キーボードは保守部品を取り寄せて、早速 ASCII 配列に換装する。(一時期、JISに慣れようと努力はしたが、やはりダメだった)
打ち慣れた NMB 製 ASCII 配列キーボードの保守部品はもう手に入らないので、Chicony 製で妥協した。それでも、横長液晶「ではない」最後のB5 ThinkPad は、その日からちゃんと使えて手に馴染む。僕自身も仕事でやむを得ず使ってはいるが、ワイド画面の B5 ノートって、小さいモニタに無理矢理高精細な表示で、ドM じゃないと使えないと思うのだが、どうだろう。
僕の買った個体は流通在庫かなにかだったのだろう、パームレストには Vista のシールが貼ってあったが嬉しいことに実際には XPがインストールされていて、フラグシップモデルにもかかわらず、価格は定価の半値以下だった。Core 2 Duo 2.5GHz で動く XP はとても速い。SSD でも何でもない、SATA のディスクだが容量は 250GBもある。2.5インチドライブなので動作は速い、1.8インチドライブの遅さにはうんざりするが、枯れに枯れた 2.5インチの大容量ドライブって、本当に速い。
なんか、目新しいものを買ったという気が全くしないというか、事実、2008年発売のモデルなのでまるで新しくないのだが、マシン個体としては新品でまっさらなのであって、なんだか微妙にタイムスリップしたような気分になる。何も最新ではないので、かえって全てのコンポーネントに余裕がある感じ。コンピュータもそろそろ、そういう成熟みたいなものを選ぶユーザーが増えれば良いのにと思う。
そう言えば、別に期待していなかった 11n 対応だが、アクセスポイントも一緒に壊れてしまったので、ルータごと買い換えて早速便利に使っている。それで気がついたのは、11a を使っているヘンタイが近所にいること。ある意味、凄い。