最後にDay One に落ち着く

4年前に Windows から Mac に乗り換えて、メモ代わりに何を使うかが、一番困った。この手のアプリケーションは、プラットフォーム依存しているものが多い。

iPhone と相互に同期できて、小さい文章を沢山手軽に管理できるもの。プレインテキストを気持ちよく書けるもの。求めることは、そんなに沢山では無いけれど、それだけに自分の好みにぴったりなものは、難しかった。


いろいろ試して、結局、今でも使って居るのは Day One だ。iPhone & Mac で何かを書くには、これが一番良い。Evernote は機能が多すぎる上に UI が全然好みに合わないし、Google げなノートアプリもやっぱり UI が馴染まなかった。なんかUIの事だけしか書いてないが、やっぱり文房具みたいに使うアプリの UI は大事だ。

Day One は厳密にはエディタというよりも、日記帳みたいなアプリだ。その時の自分の気持ちを書くのに良くて、長いものを書くのに使うわけじゃない。リリースされた当初は、いきなり落ちて書きかけのエントリーが消えて殺意を覚えたが、今は安定しているし、落ちてもめったにデータが消えなくなった。

iPhoneとMacで文章を書いて、iCloudやDropbox経由で同期される。このページの文章は、Day One でベースを書いて、それを WordPressの上で編集して仕上げることが多い。(このエントリーもそうだ)プラットフォームが異なっても、使い勝手が変わらないのが良い。

4年以上が経過した今でも、アップデートが継続され(しかも最初に買ったライセンスのまま!)、ランキングでも上位を維持しているので、安心して使える。


一時期、機能拡張みたいな方向に行きそうになって、気が気でなかったが、結局最低限の機能に絞る方針に落ち着いたようだ。記録してくれるのは、日付と場所と天気。画像も貼れるけれど僕は殆ど使わない。

もちろん、勝手に保存してくれるのも、Macらしくて良いよね。

明けましておめでとうございます。

What's up?

Photo: “What’s up?” 2015. Saitama, Japan, Richo GR.

21年目ですね。よろしくお願いします。

カブトムシ氏 去る

来たときと同じように、カブトムシ氏は実に勝手に、去って行った。

少し前からひっくり返ると、なかなか自分で起きられなくなってきていたし(小枝で転倒防止にはだいぶ工夫はしたのだ)、バナナもあまりうまく食べられず、水分のを多いブドウをよく食べていた。だんだん、寝ている時間が増えていった。

会社から帰ったある日、好物のバナナとブドウの上で、じっとうずくまっているカブトムシ氏が居た。ひっくり返ってもがいていたら困るなと思って居たから、ホッとしたけれど、もう目に光はなくて、いつもの寝ている様子とも違っていた。複眼に光も何も無いと思うのだが、なんとなく分かるのだ。


子供の頃、蚊取り線香を横切ったカブトムシがひっくり返ってしまい、泣く泣く埋めたら、小一時間後に自力で這い出てきたトラウマというか鮮烈な思い出が僕には有って、こいつらの生命力にはそうそう騙されないと思い、一晩そっとしておいた。

翌朝、やはり同じバナナの上で、彼はうずくまったまま、静かにしていた。持ち上げてみると、驚くほど軽い。そして、少しも動かなかった。眠っているようなカブトムシ氏を、敷き詰めた小枝の上に戻して、蓋を閉じた。

4ヶ月30日、子供が飼ったらなかなかこんな長期間にはならないだろう。まさに、「大人飼い」。季節外れの国産ブドウを探すのはえらく面倒だったが、勝手に来て勝手に去って行った住人が居なくなるのは、やはりさみしい気がしたのだった。