思いつきの記事一覧(全 905件)

息苦しさ

電車の中で、ふと息苦しくなった。

焦りとも、不安とも、苛立ちとも付かない気分が、気分と呼ぶにはあまりにもはっきりと僕を襲った。

行き場のない感情は、春の嵐のように突然、来た。


目の前のオヤジは、僕に覆い被さらんばかりの勢いで、立ったまま寝ている。僕は鞄とコートを抱えて、車両のはじっこの窮屈なシートに身を沈め、汚れた窓から隣の車両を眺めていた。

車内の空気はよどんでいて、日中の暖かさがイヤな感じのぬるさになって残っていた。

疲労と、倦怠を引きずった深夜の電車は、そんな感じだった。でも、それがあの息苦しさの原因だったとは思えない。


僕は、季節にとても左右される。

電車の中で感じた息苦しさは、閉じこめられた冬の季節が終わって、春が来たことに、僕の体が反応したせいかもしれない。

Macintosh Classic II

Macintosh Classic II がうちに来た。

なんじゃ、それは?というと、その昔、Mac が普及路線に方向転換を始めたころにリリースされた、昔ながらの一体型 Mac だ。Macintosh Classic, Classic II, Color Classic というシリーズになっていた。

余った Pentium 166MHz と引き替えに、友達からもらった。性能とかを考えると、もはやお話にならないのだけれど、コンピューターとしての貫禄では、僕がメインで使っている Windows NT マシンよりも何かを感じさせるものがある。

普通の Mac(Quadra とか)がまだまだ高くて、とても買えなかったころ、Classic は「頑張れば買えるMac」として、すごくインパクトがあった。僕は、Mac で小説が書きたくて、このマシンを買ったものかどうか、かなり迷った覚えがある。何かの懸賞で(確か、エッセイとか、論文とかそういうものだった)このマ シンの前身にあたる Classic が商品になっていて、応募しようかと思ったこともあった。

モニタは当然 9インチモノクロ、四角いマウス。昔のコンピュータだから、造りはしっかりしていて、iMac なんかよりも線が綺麗だ。ASCII 配列の日本語純正キーボードも、今となってはレアだ。

コンピュータの記念碑として、3台目の 68マシンとして、特に使い道もなく置いておくことにした。

免疫が無い

隣の席に(というか、隣のパーティションに)座っている先輩が、水疱瘡(みずぼうそう)になった。

インフルエンザにかかった子供を小児科につれていった時かなにかに、もらってきたに違いない。しかし、こういう「子供の病気」を大人がやってしまうと、大変なことになる。高熱が出たり、肝機能障害を起こしたりするらしい。

このニュースに、僕は凍り付いた。

なんたって、僕はこの年になるまで水疱瘡をやってない。つまり、免疫が無い。

このニュースを聞いて以来、体の不調と、なんとなく抜けない痒み、に悩まされている。花粉が飛び始め、インフルエンザが流行し、水疱瘡が蔓延し、と 今の季節、世界は抗原で満ちている。さらに、「病は気から」ということで、精神的な動揺も、大きく影響してくる。そんなわけで、いったい自分は何のせいで 調子が悪いのか、全然分からない。これは精神的にまいる。

怪しげな水泡が出来たり、熱っぽくなったりと、いろいろきな臭い状態が続いていたが、どうやら感染はまぬがれたようにも思える。(しかし、何とも言えない)

お客さんに「大変申し訳ありません、xxはただいま水疱瘡で、当分出社できませんので、、」と言って「(心の声:もう少しましな言い訳を考えつかないのか、アホかこいつは)そうですか、大変ですねぇ」といやみったらしく言われるのにも慣れた。

あとは、間違っても先輩が無理して会社に来たりしないことを祈るのみだ。(くれぐれも、ウイルスが抜けてから来ていただきたいのです)