思いつきの記事一覧(全 905件)

江藤淳が死んだ

江藤淳が死んだ。自ら命を絶った。江藤淳の評論を好んで読んだことはないが、名前に聞き覚えはあった。

でも、作家や評論家が自殺しても、誰も不思議に思わない。そこには、まあ、そういうものかな、と思わせるような部分がある。

文章を書く人間には、いろんなタイプがいる。中には、ギリギリのところで何かを削るようにして文章を書く人もいる。もともと、文章を書くというのは、ものすごく厳しい、というより、ほとんど悲惨としか言いようのない作業である。

僕には、文章を書くことで生計をたてる、作家や評論家というものが、果たして職業と言えるのかどうかさえ疑問だ。ものを書く人は、結果として職業にはなっているにしても、やはりもっと違う部分で書かざるおえないのではないか、という気がしている。


書く才能を持った人、というのは、たぶん普通の人とは違った「もの」を見ている。(「日(々)のこと」で五月の雪の作者も書いているが)そして、それをある種の使命感や、衝動によって紙の上に(最近ではキーボード)表現していると思う。

しかし、その才能が見せる「もの」は、時に自分自身を、致命的な場所に追いつめる。「もの」が見える力があるからといって、それに耐えられる力があるわけではない。文章を書く人間は、自分を傷つける程の力をもった、「もの」を見つめながら原稿用紙のマスを埋め、キーボードのキーを叩くのだ。それは、 きっととても残酷で、孤独な闘いだ。


そういえば、高校の時に僕に目をかけてくれた国語の教師が、「君には是非、ヘミングウェイを読んでもらいたい」と言っていたことを、ふと思い出した。あとから考えてみれば、その作家は確か猟銃で自ら命を絶ったのだが。

Release 7

このページを注意深く見ている人ならば、タイトルの部分に R7.3.2 などと書いてあることに気がつくと思う。で、これは Release 7.3.2 の意味であり、おおまかに言えば7回大きな変更をして(Releaseは0から始まっている)、それから3回中ぐらいの変更をして、2回小さな変更をし た、という意味である。なにを変えたかというと、ページの構成やデザインを変更したのである。

つまり、このページはその誕生以来、7回ほど大きく、その姿を変えている。1996年に初めてこのページを作ったときは、自分で言うのもなんだが、 それはそれは「いけてない」デザインだった。もっとも、その当時はいけてるデザインのページなんて、存在しなかったわけで、「Welcome to The Sheep Page」と書いておけば、それで「ああ、ホームページなのだな」と思われた。(今となっては、Welcome to なんて恥ずかしくて書けない)

それ以来、気まぐれにデザインを変え続けて7回、今の羊ページになっている。で、このデザインは 1999年の頭から半年間変わっていない。これは、羊ページの今までの歴史からすると、異例とも言えるほど変わっていない。なんでそういうことになってい るのかというと、もはや変えるところが、思いつかないのである。実は、何度か変えようとしたのだが、どうやっても今の操作性とか見た目を超えるものが(っ て言っても、別にたいしたものではないが)出来ないのだ。苦労して別のデザインを作っても、なんだかなぁ、ということでボツにしてしまい、お陰でコンテン ツが更新できず、読者から「最近更新がない」という怒りの(怒る人はいないが)メールが来るのだ。

で、つまりは、もはや僕には当分、Release 8 を作るアイディアがないということだ。もちろん、こういうものはある日突然に「変えたくて変えたくてたまらなくなる」ものだろうから、その時には一気に変 えるかもしれないが、当面は、なんのアイディアもないのだ。(HTML3.2だけしか使わない、という制限をとれば、いろいろ出来るけれど、そうはしたく ない)

だから、羊ページは当分このままです。その代わり、なんか改善して欲しい点があったらメールをいただけるとよろしいようです。

背景にたればんだをあしらえ、とか、ページのオープニングテーマをスターウォーズ エピソード1にしろ、とかそういう版権に関わるような(そして、 羊ページの雰囲気を根幹から脅かすような)変更はだめですが、操作性とか見た目に関するご意見があればお寄せ下さい。気が向いたら取り入れます。

(と書いておいて、いきなり変えたりするのが僕だと言うことも、読者の方は知っているのだろうが、、、)

深読み

羊ページの読者は、ことごとく深読みするのが好きだ。たぶん。

で、前回の[今日の一言]で書いた「ワラ」の一件に関しても、いろいろと憶測を呼んだことだろうが、別にあんまし深い意味はないので気にしないで下さい。なかには「僕のこと?」とメールをよこした人も居たけどね。

なんとなく、語感が面白かったから載せただけです。