思いつきの記事一覧(全 906件)

水色パッケージ

Photo: 水色パッケージ 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.
Photo: "水色パッケージ" 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

打ち合わせ終了、赤坂見附、午後7時。

なるほど、3時間も話し込めば、のども渇く。どこかで一息ついてから、戻ろうか。いや、赤坂ラーメンとかはやめようよ、どうせスペアリブ麺だろ、それ飯だよ。なに、噂のディッパーを試してみたい、本気か。でも、赤坂に某ファーストフードチェーンなんてあるのか。


もちろん、あった。しかし、客が誰もいない。

考えてみれば、この時間の赤坂という場所で、晩飯なりお茶なりに某ファーストフードチェーンに行こうというマーケットは存在しない。このあたりに は、テレビ局、携帯電話会社など、日本の平均給与を押し上げていて、かつ午後5時30分に仕事が終わらなそうな会社がひしめいている。

ということで、必然的に客は僕たちだけだった。店内は整頓されていて、寝ているプー太郎も居なければ、持ち込んだ弁当を食っている女子高生も居な い。そういうある種ストライクな人は、この街には居ない。さすが、赤坂。それにしても、最近、「客層」という言葉に敏感になるのは、日本に「階層」みたい なものが出来はじめたせいか。庶民的、というより、ホント底辺で治安的に恐い、みたいな事もあるし。

まあ、客層も何も今日は見回しても誰もいないわけだ。この状況で揚げ物を頼んだら、間違いなく作り置きが、、出てきた。注文と同時に出てきた。水色 (!)のパッケージを開けると、油が回りきった、そしてあまりにも、形の整った物体が飛び出す。これは、「予想以上に」予想通りのものですね、、。反射的 に頼んでしまったホットココアとの相性も凄いことになってる。っていうか、フィッシュアンドチップスみたいなもんだって言ったの誰だよ。

帰り際、階段を上って出口に向かうと、脇のカウンターでガイジンがオドオドした感じで、小さなハンバーガーを食べていた。そうか、赤坂でファーストフードを食べる市場は、こんなところにあったのか。


注:写真はイメージです。本文及び、フィッシュ マック ディッパーとは関係ありません。

塩ラーメン

Photo: 塩ラーメン 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.
Photo: "塩ラーメン" 2004. Tokyo, Japan, Contax Tvs Digital, Carl Zeiss Vario Sonnar T* F2.8-4.8/35mm-105.

羊ページを読み返してみると、イカシウマイとか、鹿焼き肉とか、エッジなものを取りあげている割には、B級グルメの王道、「ラーメン」を正面から取 りあげていない。これはなんでかと言うと、「別にたいして好きじゃない」から。でも、今日はあえて、ラーメンについて書くために、わざわざラーメン屋に 行ってみようかと思う。

行列は嫌いなので、行列の出来ないラーメン屋をキーワードに、店を探すことにする。ここにするか。行列が出来ないだけあって、なんか凄い遠いんですけど、、。


確かに、行列は無い。

暖簾をくぐると、出ていくお客とすれ違う。そして、僕だけになった。いくら行列ができないって言っても、カウンターだけで 20席近くある中で、客が僕だけというのは、ちょっといきすぎなんではないか。

塩ラーメンを頼んでみる。スープは美味しいと思う、多分、まずくはない。麺は、なんか失敗した沖縄ソバみたいだが、それはそれでスープに合ってい る、、って、僕はホントにラーメンの味が分からない。量もちょうど良いし、具の味付けも悪くないけど、これって美味いのかなぁ。ラーメンの味の方向性っ て、なんというか凄い勝手で、「これがうちの目指す味です」って言われてしまうと、もうなにも言えない。なにをもって、美味いのかまずいのか、しょっぱい 汁に麺が浮いていればラーメンなのか。もう、スープの味とか、ほんとにワカラン。だいたい、猫舌だから、熱いスープとか飲めないし。

でも、麺をすすりながら、ラーメンの食べ歩きというのは、意外と面白い趣味なのかもしれないと思った。失敗しても、数百円の世界だから、臆すること なくいろんな店にトライできる。おおまか、丼に麺と汁が入っているという一線があり、かつ、相当なバリエーションが可能だから、そうそう飽きない。全国何 処にでもラーメンを出すところはあるから、何処へでも行ける。全然ラーメン好きじゃないけど、それだけにあえてラーメン食べ歩きとかしてみるのも面白いか もしれない。かもしれないだけだが。

見た目は最悪、値段も最低、でも音は良いオススメのヘッドフォン

Photo: the plug 2004, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8
Photo: “the plug” 2004, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

日本のヘッドフォンのほとんどは、音なんかどうでも良いと思っている。なんとかダイアフラムだとか、なんちゃかコア採用だとか、スペックとパッケー ジはふかしまくっているが、音には関係ない。(Digital とか書いてある、意味不明なものもあるが、思いっきりアナログ入力じゃねーか)選べるデザインとか言っているが、外装にかけるコストの分、肝心のユニットが安物になってるんじゃないのか。

ということで、見た目は最悪、値段も最低、でも音は良い KOSS というアメリカのメーカーのものを僕は好んで使っている。もともと、このブランドは音楽鑑賞を趣味にしている同僚(月に数十枚単位で CD を買ってこそ、音楽鑑賞を趣味と言うことができる)に教えてもらったものだ。その人の耳は確かだから、信用して買いに行ったのだが、そのあまりの見た目の 安っぽさに正直引いた。でも、実際、音は良かった。


その KOSS の中でも、隠れた人気商品が、この the plug。見た目ばっかりで、雑音しかしない変な日本製インナーヘッドフォンとは違う。そりゃ、パッケージは酷い。意味が分からない。でもって、色のセンスも悪いし(シルバーとパープルのツートンカラーだ!)、ダクトなんて、見るからに適当にニッパーで切りました、みたいな仕上げだ。(左右で長さが違うのはザラだ)まあ、日本製品の仕上げクオリティーから見ると、パッケージに入っている段階で既に、「ゴミ」にしか見えないわけだが、やっぱり音は良い。

幾ら音が良くても、遮音がダメだと耳が悪くなるばかり。で、この製品の遮音ギミックは、ダクトにできそこないのイヤーウィスパーみたいなウレタンを はめ込む形になっている。高度なギミックでもなんでもないが、これは確かに効果的。例えば、ジェット機の「ゴーーーーーッ」というあの音も、かなり軽減さ れる。BOSE のクワイエットコンフォートなんて(効果的な製品だけど)いちいち持ち歩けるかバカ、と日頃毒付いているマイレージ貯まりすぎの人たちにもピッタリだ。なお、ウレタンは交換部品詰め合わせセットが別売されているから、へたったら交換すればいい。中からの音も遮断するので、周囲にシャカシャカ音が漏れる心配 もない。


この商品、どこでも売っているわけではないが(むしろ、ほとんどどこにも売ってない)ヨドバシカメラには、割とあるようだ。しかも、価格は驚きの 1,980円だから、ちょっと試してみるのも悪くないと思う。ちなみに、僕はそれまで、8,000円ぐらいの国産のやつを使っていたけど、それよりは全然良いよ。


注1. エージングすると音が変わるので、買ってきていきなり聴いて、「こういう音か」とか思わないように。
注2. 低音が割と強めに出ます。そういうのが嫌いな人には向きません、また、カラレーションは強い方だと思うので、これまた、そういうのが嫌いな人には向きません。