村上春樹の小説というものを読んだことはなくて

久しぶりに合った友達が、「今、村上春樹の羊をめぐる冒険を読んでいる」と言った。それはいいとして、彼のコメントが面白かった。「半分ぐらい読んだんだけど、なんかお前が書いているみたいで、気持ち悪い」のだそうだ。

ようは、その友達は村上春樹の小説というものを読んだことはなくて、そのかわりにこの「羊ページ」をずっと読んでいたのだ。

僕にとっては、そのコメントはむしろ喜ばしく感じられたが、村上さんにとっては、はた迷惑もいいところだ。どう考えても、僕の文章の方が、後に来たのだから。

なので、このページを気に入って読んでいただいている方で、まだ村上春樹の小説を読んだことが無い人は、ぜひ読んでみて欲しい。間違っても、あ、これ「羊ページ」に似てる、なんて思わないように。逆だよ、逆。

写真のページ

[写真鑑賞]を作り直している。(極めてまれに)送られてくるアンケートの結果を見ても、このコーナーが「良い」と書いてくる人は滅多にいない。

原因は幾つかあるのだろう。(そもそも写真自体が「カス」なのかもしれないけど、、。)しかし、原因の一つに操作性の悪さがあることは間違いない。 このコーナーはとにかく重いし、操作がしにくい。あまりの操作性の悪さに、僕自身滅多に見ないので、ますますメンテナンスされずにほったらかしになるとい う悪循環、、。


なんで重いのか、というとデカイ写真を載せているためだ。なんで操作がしにくいのか、というとデカイ写真を載せているためだ。じゃあ、小さくすれば?

そうはしたくないのだ。写真を撮った僕としては、なるべく大きなものを見て欲しいという気持ちがある。写真を小さくし、圧縮率を上げれば、操作性は良くなり、ダウンロードの時間も短くなる。

しかし、そうはしたくない。それは、作り手の一方的な思いこみに過ぎないことは、分かっている。しかし、その手の思いこみを正すのは難しい。事実、 「出来の悪いもの」には、そういう思いこみに失敗の原因があることが多い。思いこみを正すのは、難しい。特に、芸術的やセンスの部分では。


しかし、今回は思い切って写真も小さくし、見栄えの点から拘っていた黒の背景もやめ、リニューアルしてみた。なんだ、少し見た目を変えただけじゃないか、と思われるかもしれないが、画像データは全て作り直し(作り直しだ!)、HTML も全て書き直した。膨大な作業量だ。

でも、どうせ分からないのだろうけど、、。

なんといっても、この羊ページ自体、サーバーに乗っているデータは 8MBぐらいだが(今回のリニューアルでかなり減った)、マスターデータは 400MBもあるのだ。(知らなかったでしょ)

スプートニクの恋人

少し長めの「今日の一言」を書き始めたら、なかなか出来上がらず、更新ができなかった。(まだ出来上がらないので、週末あたりには更新できると思う)


ホームページに感想を送ってくれた人のメールで、村上春樹の新作が出ていることを知った。

買おうか、買うまいか少し迷ったが、結局買った。

新作、「スプートニクの恋人」には、いつもの主人公「僕」がいた。「僕」は今度は学校の先生をやっているが、やはりプールで泳ぎ、料理をつくるのがうまい。

僕が初めて村上春樹の描く「僕」に出会ったのは、5年前。僕は、大学でくそ面白くない民族学の講義を聞き流しながら、「風の歌を聴け」を読んでいた。


ラッシュアワーの余韻が残る電車に乗って、いつもの曲を聴きながら、村上春樹を読む。

学生の時から変わったのは、電車の行き先ぐらいのものだ。

何も、変わらない。