「太陽の塔には3つの顔をつけた」
テレビのインタビューで岡本太郎がそう言っていた。おかしい、太陽の塔ぐらいは知っているのだが、あれって真ん中とてっぺんに1つずつ顔(のようなもの)が付いてるんじゃなかったか。
真実を確かめるチャンスは思ったよりはやく巡ってきて、数日後に訪れた岡本太郎記念館の2階に、太陽の塔の模型が鎮座していた。
うーん。どう見ても2つだ。ゲイジュツという視点から見ると、3つなのか??ワカラン。
答えは簡単だった。何気なく後ろ姿をみると、、。
そういえば、太陽の塔の後ろ姿なんて考えたこともなかった。やられた感じ。しかも、これって34年も前の作品だ。
「調和」をテーマにした万博で、太郎のデザインを採用することには大きな反発があったそうだ。でも、調和というのは、真剣にぶつかった後にしか生まれない。だから、おもいっきり変わったのを作った。34年たっても、相変わらず変わってるんだからすごい。
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坐ることを拒否する椅子(画像アップロードテスト)
画像ファイルのアップロードテスト。
さて、最近のマイブームは岡本太郎。きっかけは、書店の店頭で何気なく手に取った沖縄文化論という本だった。岡本太郎というと、「芸術はバクハツだ」とか言ってる、ちょっと頭のやばそうな人というイメージだったのだが、その本に書いてある沖縄像というのの透明さというか、まともさは、今まで僕が読んだどの沖縄関係の本よりも凄かった。(いちおう、沖縄あたりのことは、大学で勉強したので、、それなりに、イヤイヤながら本も読んだ、ちょっとだけ)
内地の人間が沖縄の事を書くと、どうしても手加減というか、同情というか、悪口は言えない感じというか、そういうフィルターがかかる。それは、特に、「偉い」先生どもに言える。
でも、太郎の書いた沖縄というのは、僕が実際にもった印象にとても近い。そのずるさや、緩さ(いい加減さ)とかも含めてだ。
岡本太郎というと、画家、というイメージなわけだが、僕はそんな風に文章から入った。
で、岡本太郎の私邸は南青山で、今は記念館として公開されている。そこの話はまた、別に機会に書くけれど、お土産がなかなか面白い。
岡本太郎の代表作(っていうのは、最近知ったのだが)
「坐ることを拒否する椅子」のレプリカのミニチュアマグネット。なんだか、くすっと笑ってしまうような、デザイン。しかも、椅子の癖に坐ることを拒否しているんだ。坐れない、というわけでもないところがいい。
イノセンス
イノセンスのDVDが届く。
試写の時から数えると、これを観るのは4回目か?
SDで観てしまうと、スクリーンで見えていたディテールの多くが落ちている、というか背景とかよく分からない。やはり、作り手の気持ちからするとスクリーンとかHD
で観て欲しいものだろうなと思う。特に、この作品は「空気感」を出すために、雑踏なんかを相当真剣に動かしているから。
DVDにはおまけで、押井監督と演出の西久保さんのオーディオコメンタリーが付いてくる。これがかなり面白くて、例えば、車のカットはCGIじゃなくてセルだったとか(綺麗にできすぎていて、絶対セルに見えない)、いろいろ。映画本編が全部入っていて、太っ腹なかんじ。
あとは、草薙素子役の田中敦子さんの顔が見られます。
映画自体は、うーん、何度も観てるからあまりコメントは無し。
個人的には、犬は好きじゃないんだよな。特にああいうズルズルしたのは。