Jackieステーキ再訪

Photo: “Jackie's menu.” 2023. Okinawa, Japan, Apple iPhone 14 Pro Max.
Photo: “Jackie’s menu.” 2023. Okinawa, Japan, Apple iPhone 14 Pro Max.

ジャッキーステーキは、今回は美味に感じた。肉質が良かったのかもしれないし、焼き加減の問題だったのか、あるいは、深夜に行くのではなくて、食事として食べたのが良かったのかもしれない。少なくとも、最初に訪問したときに感じた、何がそんなに良いのかよく分からない、という疑問は解消した。


改めて肉を見てみると、徹底的に掃除されていて、筋や脂身は無い。歩留まりは、だいぶ悪いだろうなと思う。店のカジュアルな雰囲気に対して、3,000円台のステーキは一見高く感じられるが、そのあたりが理由なのだろう。実際、ランチは500円からあるし、ステーキ以外のメニューは別に高くない。

タコスも、Mサイズのステーキも、全てちょうど良かった。問答無用で出てくる薄く、白く、粉っぽいスープも、今回はそれほど悪くは感じなかった。ひと時代前の、丁寧に作られた外食を、ご馳走として食べる。そういう姿勢で向き合うと、とても良い気がした。

壁にネジ止めされた、昭和40年代ぐらいのテイストのペンキ看板メニューの、演出ノスタルジアではない強さ。

タイの話を少し

Photo: “Michelin's big prawns.”
Photo: “Michelin’s big prawns.” 2022. Thailand, Apple iPhone XS max.

「なにこれ、凄くうまい。」それが僕たちの感想。

プロンポンの駅チカで、店を探した。見た感じフードコートに毛が生えたようなものだと思ってなめていたし、表に出ていたミシュランという看板が本当だとは思わなかった。しかし、食べてみればここは本気でミシュランの星付きの店だった。前菜でなんとなく頼んだのは、別に目新しくも無さそうなエビのフリット、みたいなものだったが、衣は実に軽く、ソース(ナムチムと言うのだろうか)も美味しく作られていた。


そんなものを、コーラを飲みながら食べた。仏教のイベントで酒が出せない日、というのがタイにはあるわけで、まさに今日がそのタイミングだったが、そんなことは意識なく、飲まないだけの話だった。

埋め草

Photo: “Home made Bamboo Shoot Rice.” 2022. Tokyo, Japan, Apple iPhone XS max.
Photo: “Home made Bamboo Shoot Rice.” 2022. Tokyo, Japan, Apple iPhone XS max.

埋め草としての音楽、埋め草としての物語。

そういうものには、価値が有るのだと、最近思う。ずっと気を張って生きるのは無理だし、常に教訓を得続けるのは辛い。というか、もういいや、お腹いっぱいだわという気分になる。教訓も、歴史も、先人の教えも、もう充分だ。意味の無いtweetと、教訓の無い物語を、横目で読んでいたい。

音楽も、レコメンドエンジン任せだ。それで良いと思っている。部屋では、気にならない音楽を、YAMAHAのネットワークレシーバーが流している。プロのミュージシャンは、ホテルのフロアでBGMとして奏でられるピアノにも、つい耳が行くと言っていたな。

胃にもたれない、軽いものだけを聞いて、軽いものだけを読んでいきたい。そういう気分なのだ。