バイクの上で寛ぐ文化って、東南アジアのものだと思っている。タイなんかだと、器用に体を寄り添わせて、バイクの上で寝ているのも見かける。
那覇の路地裏、店から出てきたところで、そんなアジアの光景に出くわす。夏の盛りは過ぎて、東南アジアと言うには、いささか涼しくて気持ちが良い夜。
スクーターの上で語り合う影。
写真と紀行文
バイクの上で寛ぐ文化って、東南アジアのものだと思っている。タイなんかだと、器用に体を寄り添わせて、バイクの上で寝ているのも見かける。
那覇の路地裏、店から出てきたところで、そんなアジアの光景に出くわす。夏の盛りは過ぎて、東南アジアと言うには、いささか涼しくて気持ちが良い夜。
スクーターの上で語り合う影。
沖縄の人はステーキで夜を〆る。確かに、深夜のステーキハウスは繁盛している。でも、ちょっとそういうのは厳しいかな。例えばジャッキーステーキハウスには、粉っぽいスープも含めて独特の美味しさがあるけれど、夜中にギラギラした照明のダイナーでステーキを食べる気分にはならない。
僕には牛屋の焼肉(並)ぐらいが、丁度良く感じる。これに、ご飯と、スープと、キムチのセットを付ける。結構脂分を感じる焼肉はあらかじめカットされていて、ニンニク風味の浅漬キュウリの付け合わせが妙にうまく感じる。お酒は二人で瓶ビール1本を分け合って、まあ、丁度良いくらい。
奥のテーブルでは、地元の仕事帰りからの、飲み屋帰りの紳士達が、気怠く締めの肉を食べている。うまい、なんて今さら言わないで、食べている。こういうぐらいのテンションが沖縄で言うところの、肉で〆るというものなのかもしれない。正直、この店はちょっと高く感じる値付けで、酔っていなければ食べには来ないだろう。
初めて来たとき、僕は相当に酔っていたように思う。今はもう、そんなには飲まない。
台湾通の友人に「九份ってどうなのよ?」と聞いてみる。
行ったことが無いなら行けば良いけど、一度行けば十分だよ、と返ってくる。まあ、なんとなく分からなくもないが、行かずに偉そうなことを言うこともできない。
九份への道のりは、実際結構面倒くさい。台北からだと台鐵の電車に乗って瑞芳駅まで行き、そこから地元の路線バスを乗り継ぐ事になる。台湾のバスは、スマホアプリとの連動も良いし、Google mapsで出てくるルートも正確なので、自力でなんとかなる感じ。
で、もの凄い人混みに、もう帰りは疲れてしまって、タクシーにした。台湾のタクシーはそんなに高くないので、最初からタクシーで良かったじゃん、という気分になった。そのまま台北市街で小籠包と金牌ビールで一息。
さて、九份ってどうだったの?一度行けば十分だよ、としか答えようが無い。