高知市街、昼メシどうしよう。ここを歩くのは、四万十川に行ったとき以来。あのときも、確か食べる店を探して結局ろくな店はなく、普通にマックに行った記憶がある。
土産の地酒を買いがてら、酒屋の姉さんにダメもとで「昼メシ、食えるところありませんか?」と訊いてみる。それなら、と教えてくれたのが、地元でも う長いというラーメン屋。映画館の脇の細い入り口を入る、と教えられたものの、路地はあまりにも狭くて、最初通り過ぎてしまった。年季の入ったテーブルに 丸椅子を並べた店内は、威勢の良いおばちゃんが切り盛りしていて、お客さんがひっきりなしに入ってくる。
名物は?炒飯とラーメンの模様。「せっかくですから」両方食べることにする。隣の人が食べている皿を覗いて(基本相席)あれが卵炒飯か、と思って普 通の炒飯にしたら卵一杯で出てきた。卵炒飯はいったいどんなことになって居るんだろう。中国で食べたのとは全然違う、日本料理としての炒飯だけど、それが 旨い。しょっぱくて黄色いそば屋の沢庵がついてきて、感動する。量はとても多い、この体調でラーメンと一緒に食べきれるのか?と不安になる。すみのテーブ ル居た、慣れた感じのカップル(女の人はとても可愛かった)は炒飯だけサクサク食べて出て行った。
炒飯に少し遅れて出てきたラーメンは、しっかり煮たメンマと、たっぷり載せられた葱が目に美味しいそう。スープはとても透き通っていて、胃に優しい。色白の麺がちょっと変わっていて、ツルツルと小麦の香りが立つ。鳥の優しい出汁のスープで炒飯を流し込んで、満腹。二日酔いで散々弱っている連れも、 なんとかラーメンは食べられた模様だ。
もの凄い美食というのではないけど、何十年も食べ続ける近所の飯屋。絶対にまた行こうと思った。