アイリッシュシングルモルトが流行っているわけだが、ジャパニーズブレンデッドも美味しいよ。
響 30年、それはそれは高価な品物だが、サントリーの蒸留所のテイスティングバーではなんとか試せる値段で出してもらえる。
日本の風土で作られた日本のウイスキー。決して、オヤジのノスタルジーな飲み物ではない。頭で理解するのではなくて、自然に分かる美味しさ。
白州とか、仙台とか、手頃な値段のシングルモルトもいい。ブームに乗ってアイリッシュは結構置かれるようになったけれど、日本のウイスキーはまだ肩身が狭いみたいだ。注文すると、「?」ちょっと意外な顔をされることもある。
もっと日本のウイスキーが飲まれるようになるといいなぁと思う。
月: 2004年11月
アヒルちゃん
湖は凄く静かで、水辺の寒さがあった。遠くで、不吉な感じに鳥が群がっている。深くなってゆく秋が、重苦しい冷気となって体に染みこんでくる。
湖畔では無口な釣り人が、思い詰めたように釣り糸をたれていて、とりあえず湖でも見るかとここまで来たものの、何か見るべきものがあるのか、さっぱり分からない。
湖面に、不吉な怪鳥が浮かび、時折奇妙に軋むような鳴き声を上げて、こちらに近づいてくる。って、こんな寒々しいなかで、アヒルちゃんに乗らなくてもいいのに、、。
デジカメ vs. 銀塩
デジカメと銀塩って、感情論はさておき、どれぐらい写りが違うものなんだろう。精密に実験とかは面倒だし、できないし、知識もないので、適当にそのへんのものを撮って比べてみる。
夕暮れの反射を撮る。雨上がりの夕焼けが、車のボンネットに反射している様子だ。焦点距離もカメラとしての構造も違うので単純に比較はできないが、 水滴の位置関係を見ていただければ、ほとんど同じアングルから、続けて撮影したことが分かってもらえると思う。銀塩は CONTAX RX の MF, AE のプログラムオートで撮っている。(スキャンデータにカラーバランス等の補正はかけている)デジカメは CONATX TVS Digital で AF, AE のプログラムオート、ホワイトバランスもオート。素で撮るとこんな感じ、という写真だ。
デジタルの絵は、とても正確に車の塗色を表現した。それに対して、銀塩の方は、写り込んだ夕暮れの空を美しく表現した。デジカメの方は、ホワイトバランスの補正が入っていて、色味を同時に比較するのはフェアではあるまいが、性格の違いが目に見えるのであえて載せてみた。
銀塩の方をよく見てみる。コントラストはかなり素晴らしく、車を洗って拭き上げたときにできた拭き跡の筋が右の方に見える。色の豊かさはさすがポジ フィルムで、フィルムスキャナで取り込む段階でかなり色が失われるが(ポジそのままの色を見たことが無い人は、是非見て欲しい、綺麗です)、冷めた色のデ ジカメに比べて格段に美しい。独特のグレインノイズ(フィルムの粒状ノイズ)もいい味になっている。余談になるが、人間の目は、このグレインノイズが無い とかえって映像をリアルに思わないらしく、映画のデジタル化の際の映像品質評価も、グレインノイズの再現性がかなり重視されているという。
デジカメの方は、いまいちフォーカスが甘いが、液晶とあのファインダーでピント合わせも無理なので勘弁。(所詮、ちゃんとしたファインダーを使って MF できちんと合わせたものには勝てない)映り込む空はごく淡泊に描写され、これだけ見せられれば納得してしまうだろう。
銀塩とデジカメ、一概にどっちがということはできないけれど、道具として表現できるものが違うということは分かると思う。
注:銀塩もデジカメも、いくらでも撮り方があるし機種もあるので、とりあえず同じメーカーのもので、同じ Vario-Sonnar で、プリセットの設定で撮ってみての比較ということで。でも、ここまで違うかなぁ、、と疑問に思ってみたり。映り込みだから、角度の問題か?でも見た目そ んなに違わないし。もともと、Zeiss + Kodak はかなり「濃い」色になるので、やっぱりこんなものかなと思ったり。なかなか同じものをデジカメと銀塩で撮ったりしないので、比較としては面白いかと思い ます。