旅&食の記事一覧(全 233件)

五月蠅いマスター

Photo: "Whiskey bar."
Photo: “Whiskey bar.” 2006. Tokyo, Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

カウンターで独りで飲んでいる。

良い店なのだが、一つだけ困ったことがある。マスターが五月蠅いのだ。まだ 30代中盤だと思うが、くだらない蘊蓄だの、勝手な解釈だのをえんえんとしゃべっている。でも、他に選択肢もないから、来てしまう。

僕は、もう本当に放っておいてほしくて、「独りで飲むときは、会話なんかしないで、ゆっくり飲むのが良いんですよ」としゃべりやまない彼に言い放つ。あっちに行けと。彼は、我が意を得たと言わんばかりに頷いて、「そうそう、そういう時は、本でも読んで飲むのがいいんですよ。例えば、村上春樹みたいな、ああいう内容の無いバカな本」

そのとき、僕が持っていたのは、村上春樹の「風の歌を聴け」で、よっぽど、「これか?」と取り出してやろうかと思った。


その店長も、どこかにとばされてしまい(雇われだったのだ、実は)、今は静かな店になっている。だから、安心して、揚げたマッシュルームを食べたり、ビールを飲みに行ったりすることが出来るというわけだ。

※写真を追加。文章の店とは違う、店です。(2020/8/22)

「カレーは飲み物である」

大盛飯
Photo: "大盛飯" 2005, Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8

「カレーは飲み物である」
という格言を誰が言ったか知らないが(ウガンダ?)、今日もカレーにしましょう。


デフレのせいか、あるいは、最近客足が落ちているせいか、ご飯の量が明らかに莫大になっている。苦しい。食べ終わっての結論は、辛いカレーはご飯の残りの量を心細く思いながら食べてこそ美味しい、ということであった。

「そういえば、コンビニのおにぎりで塩むすびってなくないか?」

mark297.jpg「そういえば、コンビニのおにぎりで塩むすびってなくないか?」

いや、これは盲点だ。ビジネスチャンスだ。起業だ。とか盛り上がってコンビニに行ってみると普通に売られてるし。しかも、竹皮に包んで鮭のおかずまで入ってる。とりあえず、買い占める。

味は普通だった。というか、まあ、やっぱこんなもんかという味。
だいたい、美味しい塩むすびを作るのって難しい。大量生産では無理なんだろうな。
(良く行く店で、空いていると、たまーに「神の手」によって作られたおむすびが出てくる。これはうまい)