ビール持ってきてちょうだい。

Hell bowl

Photo: “Hell bowl” 2014. Kanagawa, Japan, Apple iPhone 5S.


「ビール持ってきてちょうだい。」

箱根は大涌谷の飯屋で、常連のていでオヤジが店のおばちゃんに声をかけている。

そもそも大涌谷に常連というものが存在しうるのか。

「この地獄丼てのは何?」

それは辛いのよぉ、凄く。と、オバチャンはまるでお勧めしない


それは、つまり僕が今まさに食べているやつだ。大ぶりのチャーシューが、白髪葱と唐辛子で少し辛めに味付けされている。

自分的にはチャーシューも柔らかくて、結構美味しいんだけど。いや、この手の店のものとしては、むしろぜんぜんありだけどな。。

震災の後

震災の後、このページを書くのがすごくしんどくなった時期があった。2011年はなんとか書いていたが、2012年・2013年ほとんど更新していない。

それでも、手元の Day One には短く書いて、そのまま載せることもできずに眠っているエントリーが幾つもあった。別に、面白くも無いし、短い、走り書きのようなものだ。

Blog Archiveの欄の月の空白を眺めながら、それはそれで、良いと思って居たのだけれど、その間の空白を埋めたくなってきた。面白く無くても、内容がなくても、それでいいじゃないかと。

Day One に埋もれたエントリーを掘り出して、読めるぐらいには加筆して、書いた当時の日付でアップする作業を少しづつしている。その期間も写真は撮っていたし、幸い、Day One は日付で記録をしてくれる。

そうやって、少しふり返っている。全ては自分のためだ。

失った絆と、確かめたものと

そういえば、今年は、親しい人を失う事から始まった一年だった。
随分前のことに思えるが、ほんの1年足らず前の話だ。彼の死を知った帰り道、同僚二人と飲んだ苦いハイネケンの味を忘れることは無いだろう。

昔の仲間と仕事をしたり、海外に移住した友達に会ったり、昔の絆を確かめるような、そういう事が多かったのは、年初の出来事の影響が大きかったかもしれない。そして、そういうのはやっぱり大事だな、と思う。


仕事にしても、会社の枠よりもコミュニティーとか、そういうもので繋がる個と個の流れが、大きくなっていて、僕は比較的苦手なのだけれど、そういう繋がりで仕事をしていくような時代に、やはりなっているみたいだ。

もっと勉強しないとな、とか未だに思えていることは、そんなに後退ではないんだと思う。
そう、自分を励ましながら進む。