思いつきの記事一覧(全 906件)

朝 Web

Webは何でも知っていると勘違いしている、インターネット・ジャンキーの皆さん、こんにちは。羊ページです。


さて、羊ページの調査によると、インターネット利用に於いて、新たな習慣が生まれつつある。従来、インターネットは、深夜にやるものだった。それに、真っ向から挑むのが、今回とりあげる新習慣「朝Web」である。

朝起きて、テレビをつける、、前にまずマシンの電源を入れる。そんな人たちが増えている。インターネットでしか手に入らない、重要な情報(最新の日 記、専門的な最新ニュース、昨夜の NASDAQ の株価詳細、最新の羊ページ等)を朝のうちにチェックしたい。そんな欲求が、寝起きにマウスを操作するという、いかにも健康に悪そうな習慣を、徐々に一般 的なものにしているのだろう。
「朝 Web」は快適だ。利用者が比較的少ない朝は、どんな劇重サイトでもサクサク動く。あるいは、前日深夜に更新された日記サイトをまとめてチェックするにも 効率が良い。事実、最近羊ページへのアクセスは、朝7時頃に妙に増加する傾向にある。「朝 Web」という習慣は、かなり一般化しつつあるらしい。


しかし、この新たな習慣の台頭によって、思わぬトラブルも発生している。

起きてきたダンナが朝飯も食べないで、いきなりマシンの電源を入れはじめる。朝 Webに夢中で会社や学校に遅刻する。旅行に行くのにも、「朝Web」したさにノート PC を手放せなくなる。などなど、「朝 Web」は確実に一般化するとともに、その弊害も見せ始めた。


朝、公団住宅の台所。ノート PC をのぞきながら、朝食をとる夫。箸の先は、レタスを探して皿の上を彷徨ってはいるが、視線は Web に注がれている。

冷蔵庫からヨーグルトを食卓に運んできた妻が、その様子を見とがめ、いつものように怒鳴る。
「あなたっ、ご飯食べながら Web見るのやめてください!」
「ん、、あぁ、、」

いらだつ妻、上の空で返事をする夫。新しい、朝の風景。

注1:ちなみに「朝 Web」の台頭によって、「朝刊」が無くなるということは、当分無いだろう。起動時間 0.1秒(開く時間)、30インチのフラットディプレイ(広げた状態)、ページ更新速度数秒(めくる時間に依存)という高性能のWebブラウザ「朝刊」。 この高性能ぶりに、「朝Web」は太刀打ちできない。
注2:「インターネットする」という表現は、まあ、、いいじゃない。
注3:今回の[今日の一言]は、暫くしたら[コンピュータの一言]に移動します。

かっぱえびせん 紀州の梅

深夜のオフィス。外は梅雨のまえぶれを告げる、生暖かい雨。300平米ほどのフロアに、まばらな人の気配。肩までの高さに仕切られたパーティションの一角に座り、ディスプレイを見つめる。蛍光管がたてる微かな高周波。

周囲に置かれた、数十台の PC やサーバーから聞こえる、「フーン」という独特の音。空冷ファンや、ディスクプラッターが回転する音だ。夜はマシンが元気。

時々、自分自身が立てるキーボードの音がする。

やがて、同僚の人が、パリパリとポテトチップを食べる音。パリパリ、パリパリ。

別の人がビニールをガサガサやる音。プシュー、パカッ。ん、それは「かっぱえびせん 紀州の梅」(缶入り)だな。

みんな、腹へってるのね。

オッサン記念日

部署でカラオケに行った。

途中で、トイレに行った。トイレは、男女共用で一室しかない。用を足していると、外では、17,8 のアホそうな女が(声で分かった)順番待ちをしていた。
「なんだー、うまってんじゃーーん」
とアホ女。
「ちょっと待ってれば空くって」
とお付きの馬鹿男。

死にてえかアホ、と思いながら済ませて外に出る。
僕は紳士的な態度を崩さず、奴らの脇を通り過ぎた。その背後から聞こえてきた声。
「なんだ、オッサンじゃん」

んだとーー。オッサン?誰が?どのように?
生まれて初めて、赤の他人に「オッサン」と言われたのだ。この、今日という日に。なんちゅーことを言うのだ、君たちは。

カラオケの部屋に戻って、その怒りを伝えたところ、
「赤飯を炊こう」
「今日は記念日だ」
「やっぱり」
「アハハハ」

などの暖かいご声援をいただいた。ふざけんな。僕は、そんな年齢ではない。
深く傷ついた僕の心は癒えそうもない。オッサン、、。