ネット&コンピュータの記事一覧(全 168件)

自虐系サイト

最近では、自虐系のサイトじゃないと読者には受けないらしい。羊ページみたいなスタンスは、あんまり受けないらしい。自虐系。下ネタ、内輪ネタ。泥酔した友達同士の会話か、あるいは深夜の長電話、そんな文章。うーん、楽しそうだな、確かに。

テレビも、ラジオも、雑誌も、Webも、メディアの世界では楽屋落ちが全盛。

ゴールデンウイーク中、久しぶりに長い時間ラジオを聞いた。どのDJも、「いやーー、世間は楽しいお休みですけど、私は仕事。なにやってんでしょう ねー」なんて調子で話しをつないでいる。もしレストランで、「いやー、お客様、今日はお休みですか?私なんかもう大変なんですよー、こうやって朝から、え んえんとお客様のお相手でして、、」なんて言われたら、間違いなくむかつく。しかし、メディアにおいては、こういうノリが許される。

僕自身、自虐系のサイトはかなり好き。ブックマークにもいくつか入っている。(というか、大半はその手のサイトだという気もする)しかし、自分でそ ういうものを書こう、という気にはならない。そういうものを書く才能自体、僕にはないけれど、もし、そういう路線で書いていたら、とっくの昔にこのページ は無くなっていただろう。

だいたい、その手のサイトは面白いけれど、長く続くことはほとんど無い。もって1年というところだろうか。でも、それは仕方のないことだと思う。自虐系、と言われるサイトの多くは、よそ行きでない自分を曝し、晴れ舞台ではない場所で、勝負している。

しかし、インターネットは所詮、実世界の上に成り立つ現実の世界。そこには、現実の人間がいて、社会がある。その現実の世界で、玄関を開けっ放しに して、住みつづけるなんてことは、やはり無理な相談なのだ。もし自虐という路線をとり続けるならば、もはや「芸人」として、客と相応の距離を測りながら やっていくしかない。そして、僕は「芸人」になるつもりは無く、従って自虐系でいくつもりも無い。だから、読者との距離は大事にしたい。

つまり、「羊ページ」はこれからも相変わらず、距離をおきまくったサイトでいきます。よろしくね。

畜産関連?

基本的に、いつも閑古鳥が鳴いている羊ページは(最近は読者の方も増えましたけど)、少しでもアクセス数を稼ぐため、日記猿人という日記リンクサイトに登録をしている。

日記リンクサイトの大手である、日記猿人には数千の日記サイトが登録している。日記猿人には、日記の更新を報告できる機能があり、視聴者(?)は新着順に表示される更新リストの中から適当に選んで、日記サイトめぐりができる。

さて、自分のサイトを更新して更新一覧を眺めると、どうしても羊ページの前後に更新したサイトが目に入ってくる。言ってみれば、今日のご近所さん だ。僕は、自分の前後にきたサイトには出来るだけ行ってみることにしている。面白い日記サイトとの出会いは、偶然の力に頼るしかないのだ。

ある日、更新リストで、羊ページの下をみてみると、「萌え萌えアニメ日記」と いうサイトが目に入った。はっきり言って、ここまで「押しの強いタイトル」というのは、めったにない。内容を簡潔にして十分に示すタイトル。何かわからな いが、伝わってくる強力なメッセージ。こちらは、「羊ページ」である。なんと押しの弱いことか。とりあえず、ご近所さんのよしみで中身を見てみることにし た。

、、よく分かりませんでした。

僕には、ある種の知識が足りないようだ、ということは分かりました。ここが、読者層を明確に絞ったサイトなのは確かです。内容も、凄く充実している と思われます。ターゲットを明確にする、というマーケティングの基本を守っているだけあって、羊ページなんて話しにならないヒット数を誇っています。なに よりも、その「押しの強いタイトル」で勝利しています。うーん、「羊ページ」もなんか名前を(サブタイトルでも)考えた方がいいかもしれませんね。あるい は、ページを畜産関連のコンテンツに一新するとか。

、、やらんが。

Y2Kの残したもの

一部で好評の「Y2K現状報告のコーナー」、こんにちは、羊ページです。

全社を挙げたY2K対策は、空振りに終わりそう。と思ったら、Y2Kそのものではなく、Y2Kへの準備がもたらした不幸な事件が2つ。


その1。

僕の隣の席のコンサルタントが、新年、爽やかに自分のPCの電源を投入したところ、いきなりマシンが沈黙してしまった。ハードディスクが回らない。

Y2Kもあることだし、ということで、年末に、普段は絶対に落とさないマシンの電源を落として帰ったが、結局、マシンは二度と立ち上がらなかった。 同僚のエンジニアの「あっためてみればー」というアドバイスにすがったものの、やはりダメ。ファイルが救えないと分かったその人は、潤んだ目でカラカラと 笑っていた。

全てを失ったその人曰く、「ハードディスクの死を前にして、人は無力だ」。ただ、全てを消去してしまうと、「ある種のサッパリ感がある」らしい。なんか、分かる気がする。


その2。

Y2Kの原因を作ったのは人間、対策を行うのも人間。人間は、飯を食う。

Y2Kの非常時に備えて、僕の会社でも水とか、カップラーメンとか、紐を引くと暖まるカレーなどの食糧が用意された。それらの出番は、結局は無く、 Y2K対応が暇で暇で仕方の無いスタッフが、暇つぶしに消費することになった。ただ、あまり積極的に食べたいものでもないので、減りは鈍い。まあ、もとも とが非常食なのでほって置いて腐ることはないからいいが。

しかし、なんか路線の違うものを用意した会社もあったようだ。

Y2Kに備えて何を買うべきか考えた担当者は、まずは、お正月を会社で祝うためのものが必要だと判断。とりあえず、おせち料理や、新年を祝うシャン パンを注文。更に、スタッフの意見を聞いて、ビールとポテトチップス、ビーフジャーキーも用意した。しかし、それだけでは、なんとなく心許ない。もしもの 時には、もうちょっとスパルタンなものが必要だ。そこで、みかんとバナナを大量に注文。これなら、おやつにもなるし、非常時には食事にもなってバッチリ ね、と考えたらしい。

みかんとバナナ。登山じゃないんだから、、。

結局、Y2Kによる非常事態は何も起こらず、ダンボール箱一杯のバナナだけが残された。オフィスには、バナナが熟し、やがて腐ってゆく臭いがたちこめつつあるらしい。バナナは腐る寸前が一番美味しいらしいけどね。


その2は、羊ページの読者の方から聞いた話しだ。それが、あまりにも面白かったので、Y2Kのスタッフに話したら、受けた。

そこで、皆で大笑いして楽しかった、とその人にメールを出したら、「担当者はワタシです。みかんとバナナは笑うところではない(怒)」との返事が、、。

注1:昔のハードディスクは、湿度が高かったりするとベアリングのグリスが固まってしまい、動作しなくなることがあったらしい。
注2:ファイルの大半は、ファイルサーバにあったものの、最近つくった分は、ダメだったそうだ。ハードディスクは、ある確率で壊れるものなので、その前提で使わないといけない。回っているものは、いつか止まるのだ。しかし、医者の不養生とはよく言ったもの。
注3:その2の掲載にあたっては、事前に「担当者」の方からネタに使ってよい旨、了解を得ています。