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ThinkPad X32(2672-M8J) が来た

Photo: ThikPad 20th Aniv.
Photo: ThikPad X32

酔った勢いで買った10周年記念モデル、ThinkPad X30の調子が悪い。フレームがゆるんできて、シェルが割れた。ハードディスクも嫌な音を立てている。まずい。

だいたい2年で買い換えているメインマシンなので、そろそろ買い換え時、順当に後継機種であるX32を買うことにした。ThinkPadを超えるキーボードのnote PCが見つからない(あるのかもしれないけど)ので、今回もThinkPadだ。


秋葉原を彷徨って再安店を探すなんてことは最近していなくて、kakaku.comで一番安い店を探して安易に注文してしまった。直ぐ来た。昨年、Lenovoに売却されたIBMのPCビジネスだが、箱や本体外装は未だほとんどがIBMロゴだ。裏面シールに記載されたManufactured for Lenovoが変化点。

箱を開けて一番違うのはやはり塗装。X30が限定のミラージュブラックの豪華絢爛外装なのに対して、X32は普通のザラザラ塗装になっている。まあ、なんというか実用的(すぎる)感じ。でも、実売で半額のX32の性能は、X30のだいたい倍、価格性能比4倍だ。

側面のUSBインターフェイスが左側に移動している以外、外装は驚くほど同じだ。新鮮みが無いというか、違和感が無いというか。X30のベース設計がしっかりしていたのだと好意的に解釈しておく。(実際、評価の分かれるX4xに対してX3xの悪評は聞かない)キーボードのリーチ、音、剛性はいつものX3系。安心感のある使い心地だ。
しかし、使い始めてみると、確かに中身は3年分の進化を遂げている。最も驚くのが発熱管理。1.8GHzのPentium-Mを使っているにもかかわらず、熱くならない。X30は使っているうちに直ぐに熱くなってくるのだが、X32は丸一日使ってもほんのり温度を感じる程度だ。こういう、カタログで表現できないところがきちんとしていることに感心させられる。(見た目は良くても、熱くてたまらないPCというのは結構多いのだ)

モデルとしては、恐らくもう末期であり、IBM藤沢設計としては最後のラインになるX32(とX41)。値段もこなれてきているので購入を迷っているThinkPadユーザーにとっては、そろそろ買い時かもしれない。noteに遊びを求める人には向かないが、道具としては相変わらず最強だ。


最後にメモ程度に、X30との相違点など。本体付属のメモリはエルピーダの512MBが入っていた。インターフェイスは、有線LANが1GBpsに増速、右側面のCPUファンの吹き出し口が大きくなったのに伴いUSB I/Fが左側に移動している。(USBは2.0になった)無線はcentrino使用で802.11 a/b/g対応し、液晶パネル下に無線アクティビティーのLEDが付いた。また、本体付属のバッテリーのベンダーが三洋から松下になっている。裏面レイアウトはほぼ同じ。ハードディスクの裏面にゴムパッドが付いた。Fnキーで呼び出せる機能に、無線LANのON/OFF機能が追加となっている。賛否両論というか、「いらない」という意見しか聞いたことがないThinkPadボタンは名前が変わってAceess IBMボタンになった。トラックポイントはドーム型と従来型が付属し、ドーム型がデフォルトではセットされている。(ドーム型は好きではないが)

変わらない点。アイデンティティーである、左奥のカットはそのまま。今の時代、なんの役に立つのか分からないCFカードスロットは健在。(SDにして欲しい、、)例によってばかでかいパラレルポートが付いているが、これを付けるぐらいなら6ピンのFireWireとかの方がまだ使える気がする。キーボードレイアウトは全く同じ。ACSII配列オプションを出せとは言わないが、安価にASCII配列キーボードの保守部品を市場に流して欲しい感じ。

なんでだろう?

MT3.2にしたタイミングなのかどうか、コメントをポストすると、Method Not Allowedになる。おかしい、、。
ファイルを全部アップロードし直してみたり、MT3.2 betaに戻してみたりしたけど結果は一緒。一旦あきらめて寝ることにする。
暫くコメントはdisableにしておきます、、。

旅とblog(追いかけてくるRJ45)

旅とblogは相性が良い、ということになっている。blogはCMSの一種だから、それはそうなんだろう。でも、旅に出てまでblog書かないなぁ、という気分。数年前は旅先にFTPクライアント等を一式もっていって、更新とかをしてみたこともあったのだけれど、羊ページのサイズが大きくなってしまったことと、今時旅先で更新しても、別に目新しくないので最近はあまりやっていない。
AT&Tのグローバルローミングの番号をあらかじめ調べて、現地のモジュラージャックの形状も調べて、RJ11ケーブルを持って現地に。ネットにつなぎたいとホテルのフロントに聞いてもどうせ「ハァ?」という感じなので、あとは無理矢理モデムに繋ぐ。現地のAPにダイアルアップ。素直にモジュラージャックが出ている部屋もあんまり無いから、家具をずらしてコネクタを発見したり、あるいは、電話機を分解して中のRJ11を引き出して繋いだり、、。
そこまでやってアップすると、「おお!」という感じで、それだけで掲示板も盛り上がるものなのだが、最近は普通にRJ45の方が出ていて、インターネットにそのまま出られる。ATコマンドを駆使したりする余地もなく、目新しくもなく、誰でもできてしまうので逆にやる気が無くなった。もう辺境とかに行くしかないのだろう。
初めて中国に行った時には、噂の検閲付インターネットというのが興味深くて、blogを更新してみたりしたが、あまりにも変わったところが無かった。むしろ、社会主義国家のホテルにもRJ45が出ているという事態に、目眩すら覚えた。携帯なんかと違って、方式が全世界で同じだけに、IPのローミング能力恐るべし。