都心の桜も結構綺麗。特に、空襲を逃れた皇居のまわりの桜は、樹齢も古く堂々としたものだ。空襲?それは、はるか昔のことだけれど、そんな歴史も、やはり今日の街並みをつくる傷の跡。
去年の桜の時期に撮った写真、結構綺麗だったのにお蔵入りしていたので、載せておく。今年は、あまりちゃんと撮りに行けなかった。その代わり、花見はちゃんとした。堀端を歩いて、近くの縁日で鮎を食べて(塩辛かった)、馴染みの店で白アスパラとビール。桜は長持ちするけれど、少し肌寒い春だ。
写真と紀行文
都心の桜も結構綺麗。特に、空襲を逃れた皇居のまわりの桜は、樹齢も古く堂々としたものだ。空襲?それは、はるか昔のことだけれど、そんな歴史も、やはり今日の街並みをつくる傷の跡。
去年の桜の時期に撮った写真、結構綺麗だったのにお蔵入りしていたので、載せておく。今年は、あまりちゃんと撮りに行けなかった。その代わり、花見はちゃんとした。堀端を歩いて、近くの縁日で鮎を食べて(塩辛かった)、馴染みの店で白アスパラとビール。桜は長持ちするけれど、少し肌寒い春だ。
新宿の本屋をうろうろしていると、平積みのベストセラーの上に、一冊だけ、放り出されたように写真集が置かれていた。誰かが手にとって、そのまま置き去りにしたんだと思う。
タイトルの Deep South それは、アメリカ深南部のことだと思ったが、中身は沖縄の写真集だった。パンフレットにあるような南の楽園、というのではなくて、強い太陽のもと、いろんなものが decompose していくような、そんな空気をよく撮していた。
たまたまそのあたりで買い物をしていた友達をつかまえて、樽のギネスを飲みながら、簡単な食事がとれる店に行く。向こうは、明日に迫っているらしい 原稿の締め切りが気になるのか、話はいまいちはずまない。僕は僕で、今日は根津のあたりに行ってみて、なにか面白いものは撮れないか、試してみたけれど、 結局一度もシャッターを切らなかった。だから、あんまり話すことはない。
フライにしたマッシュルームと(意外と美味しい)、ジャンバラヤみたいなものをつつきながら、気になって結局買ってしまったその写真集を、パラパラと眺める。沖縄の湿気を含んだ、生温い空気がこみ上げてくる。ちょっとギネスを飲んで冷やす。今日は、さっさと帰ろうか。
注: DEEP SOUTH―野村恵子写真集, 1999, リトルモア, ISBN: 489815011X.
ハトのやつら、ウロウロしやがって。
日によってはあまり気温が上がらないこの季節、公園の日だまりを求めて、ウロウロしてる。ちょっと近づくとオロオロ逃げる。
そういえば、ハトは生息している場所によって、結構性格が違うような気がする。駅の雑踏を生き抜く奴らは、もっとしたたかだ。
ホームの端を歩いていた。向こうからハトが来たので、飛び立つのかと思ったら、普通に歩いて来てよけやがった。すれ違ったハトの背中を見送る俺は、なんなんだ。
奴は視線もあわせやしない。