あ |
て |
も |
な |
く |
駅の柱に、ぽつんと書いてあった落書き。
階段の横のクリーム色の柱に、ぽつんと、しかしクッキリと、マジックで。落書きと言い切るには詩的で、けれども詩にしては間抜けで、思わず目が釘付けになってしまった。
あてもなく、なんなのだろうか、、。
あ |
て |
も |
な |
く |
駅の柱に、ぽつんと書いてあった落書き。
階段の横のクリーム色の柱に、ぽつんと、しかしクッキリと、マジックで。落書きと言い切るには詩的で、けれども詩にしては間抜けで、思わず目が釘付けになってしまった。
あてもなく、なんなのだろうか、、。
世界で一番小さい国(だっけ)、バチカン市国。一度は世界地図で探してみたことがあると思う。地図の上で、バチカン市国はイタリアの中部に小さく描かれている。あまりに小さくて、国境を示す線だけで国が埋まってしまいそう。
そして、これが実際の国境。向かって左側がバチカン市国。右側が緩衝地帯で、その向こうの柵から先はイタリア。
どう見ても、境界はいいからかげんである。移動式の柵で、なんとなく区切りのようなものができている程度。丁度、神社の境内みたいな感じか。それでも、数千年にわたって、やってこれたわけだから、これでいいのだろう。
国境をまたいでお土産を売る、国際的お土産売りが闊歩している。彼らは、バチカンの内部にこそ入ろうとしないが、緩衝地帯を自由に闊歩して、憐れな観光客にみやげ物を売りつける。彼らが所得を申告するのはイタリアだろうか、バチカンだろうか。