プレミアムマック

Photo: マナルのトレー 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.
Photo: “マナルのトレー” 2003. Tokyo, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

プレミアムマックを食べてみようと思って、マナルに入ったら、普通に終わってた。レギュラーメニューじゃなかったのか。

仕方ないので、ビッグマックを食べる。セットで頼んだら、
「サイドディッシュは何になさいますか?」と来た。お前の店は、いつからそんなもんを出すようになったんだ。普通に、イモをつけておけ、イモを。


食べ始めて、全然腹なんかへってなかったことを思い出す。

それにしても、うまくない。まずくはないが、ぜんぜんうまくない。


注:マナル、日本マクドナルドに関し、関東のマックと関西のマクドという略称論争に終止符を打つ最終回答。

「ズームイン朝」

Photo: 新宿サザンテラス 2001. Tokyo, Japan, CONTAX T3 Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/35, Kodak EBX.
Photo: "新宿サザンテラス" 2001. Tokyo, Japan, CONTAX T3 Carl Zeiss Sonnar T* 2.8/35, Kodak EBX.

テレビの朝の番組というのが、どうも好きになれない。

時間にせかされながら、毎日同じ事の繰り返しだった、義務教育の頃を思い出すからだ。毎日見ていると、だいたい
「あー、このコーナーがはじまったからトイレにいかなきゃ」
とか、
「げげ、これでは遅刻だ」

とか、分かるようになってくる。お天気のコーナーが終わるやいなや、家を出て、坂道の続く駅までのコースを歩き、決まった電車に乗って、いつもの友達と待ち合わせて、、。

そういう、決まり切った儀式みたいな毎日が、あまり好きになれなかった。


だから、今はラジオとか、CDとか、あんまり朝っぽくない関係ないものを適宜聞いたりしている。こっちの方が、よほど快適だ。なんで機械的にテレビをつけていたのか、よく分からない。


ちなみに、CNN で American Morning という番組をやっていて、テイストがまったくもって「ズームイン朝」であることに驚く。司会者の後ろがガラス張りになっていて、外の通りがそのまま写っているのまで同じ。

こんなものを見ながら、朝のコーヒーをすする生活、というのがきっとアメリカにはあるのだろうな、と思いながらたまに見ている。

ちなみに、日本で見るとだいたい夜の10時ぐらいからのオンエアなので、違和感たっぷりで楽しい。なんでお前ら、そんなに朝なんだよ、と思う。


注:もはやズームイン朝って、名前が変わっているんですね、、それぐらい見てないということだが。

タコライス

Photo: tako-rice 2003. Okinawa, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.
Photo: "tako-rice" 2003. Okinawa, Japan, Sony Cyber-shot U10, 5mm(33mm)/F2.8, JPEG.

海兵隊が駐屯する沖縄最大の基地、キャンプ・ハンセン。そのゲートがある沖縄本島中部の街、金武。

裏路地に漂う妙な緊張感、じゃれながら歩いている海兵隊員のでかさと目つき。日が陰り始め、あたりの雰囲気はやばめで、ちょっと観光という感じではない。

金武にあるタコライスの発祥と言われる店には、学生の時に行ったきりだ。あいまいな記憶と、ネットで調べただいたいの場所を手がかりにして、なんとか探し当てた。


店内はうす暗く、内装のスカスカ感が日本離れしている。所々破けたグレーのソファーの、うらびれかたが尋常ではない。英語の併記された(というか日本語の併記された)メニュー、ここは 8Mile?みたいな雰囲気が漂っている。

600円でチーズ野菜タコライス(みたいな名前のもの)を頼む。ドンと出てきた皿を見た瞬間、時間との勝負で食べなければ、満腹感に追いつかれて敗北することを知る。飯だけで、2、3合ありそうだ。そういえば、前に来た時は、3人で分けて食べたんじゃなかったか?

タコライスは、ご飯にタコスの具と、レタスと、チーズが乗っかっていて、混ぜて食べると美味しい。しかし、この場合、量が多くて混ぜるのは無理だっ た。口の中で混ぜろということか。ご飯は正しく熱々で(東京の沖縄料理屋では冷めたご飯で出される事が多い)、かき込んで食べる感じ。


山盛りかかっているチェダーチーズは、こってりしていてさすが本場の味。しかしよく見れば、「業務用チェダーチーズ雪印」の段ボール箱。高知の藁葺き屋根のうどん屋で、「やはり本場はうまい」と思った直後に「加ト吉の業務用冷凍ウドン」の段ボール箱を見つけたときと同じ衝撃。

味は悪くない、というか美味しい。一緒に出してくれるケチャップと、サルサをかけると更にぴりっとする。格闘すること数分、山盛りになった飯をようやく食べ終わりそう。自分史上、もっとも腹一杯。ん?

「なに?食べきれない分はもって帰れるの?」