地下鉄で看板を背負う男。看板には「神は全てを救う」とあった。
ロンドンの地下鉄は、あまりがらの良い乗り物ではない。むっとした湿気、物乞い、看板男。カメラのレンズを見とがめられないように、細心の注意をする。
地下鉄に乗って、名高いハロッズ・デパートに行く。ここは、本当に楽しい。ターゲットは裕福な奥様方なので、キッチン系の品揃えが充実している。特 に、台所雑貨のフロアは、ハロッズ・デザインのいかしたエプロン(鮮やかな野菜や果物をあしらったやつ)、ピカピカの調理用具、目を見張るランチョンマットの品揃え、料理をしない人でもワクワクするフロア。更に、地価食品売り場も楽しい。目にも鮮やかに盛り付けのチョコレート、さすがに充実している紅茶の 量り売り。ここでお土産を買えば、リーズナブルに、しかも品質のしっかりしたものを求めることができる。
海外でお土産を買うために、地元のデパートに行くのは、とても賢い考え。ここだけの話し、僕から海外旅行の土産(食べ物)をもらったら、それは十中 八九デパート地価食品売り場だと思っていい。もちろん、金が余って仕方の無い人には、それに相応しい宝飾品のフロアもちゃんとある。ここはハロッズなの だ。
ところで、ハロッズに来たら、やはりイングリッシュ・アフタヌーン・ティーに挑戦するべき。3,000円ぐらいとられるが、それだけの価値はある。 特に、焼きたてのマフィンの美味いことといったらない。マフィンとは、こういう食べ物だったのか、と、心底感動する。ただし、美味いからといって大事に食べすぎると、冷めてしまうので注意。それは、とても悲しい。(悲しかった)