ベンチャー用カフェ

Photo:July 2001, Sapporo, Hokkaido, Japan, Contax T2, Fuji PROVIA 400F.

Photo:July 2001, Sapporo, Hokkaido, Japan, Contax T2, Fuji PROVIA 400F.

小ぶりの JBL から流れるのは、ADIEMUS の Beyond The Century。

ノート PC のスクリーンを見つめていると、周囲のいろんな話し声が聞こえる。普通の喫茶店と少し違うのは、そこにキーボードを打つ音がまじるところ。


札幌駅のほど近くにある BizCafe。 ここは、北海道エリアのベンチャー支援の一環として、つくられた喫茶店であり、コミュニケーションスペースである。店内には LAN や電源、ホワイトボードやコピーと言った、仕事用のファシリティーが用意されている。ノート PC を前にして、議論をする人、あるいは寡黙にプログラムを書く人。利用者の大半は、まだ 20代そこそこで、若い。そして、半数以上が女性だ。

机はやたらに広く、資料やら、機材やらを広げても余裕がある。O’REILLY のブックラックがあったりするところは、割と通っぽい(あくまで、「っぽい」)その机の一つを占領し、僕もポツポツとメールを書いたり、 PowerPoint をいじったりして過ごしている。適度な雑音というか、周囲の活気が、いい刺激になる。

アイスカプチーノの氷がとけきっても、まだずるずるとキーボードに向かっている。悪くない居心地なのだ。


コンピュータ業界にいる人、あるいはそれに興味がある人も、札幌に行ったときには一度BizCafeに寄ってみるといいかも。コーヒーの出来は、残念ながらあまり良くないけどね。(安いからしょうがないか)


注1:Beyond The Century は、NHK の「世紀を越えて」のテーマ曲。
注2:なんかこの写真、前に見たことあるぞ、という印象があるかもしれませんが、微妙に違う写真です。

ムーミン谷

Photo: May 2001, ムーミン谷, Contax T2, Fuji-Film.

Photo: May 2001, ムーミン谷, Contax T2, Fuji-Film.

むっ、窓の向こうに見える建物は、、。

薄曇りのとある休日、かねてから「どうもあるらしい」と噂の場所に行って来た。

それは、ムーミン谷。建物は、もちろんムーミンの家だ。


海で入水自殺をしようとしたムーミン。それを偶然助けたのが、生き別れの両親であるところのムーミンパパとムーミンママ。ムーミンの原作というのは、けっこうキビシイ。意外とみんなが知らない、本当のムーミン。

なかでも、フローレン(ムーミンのガールフレンドね)は、そうとう厄介なワガママ娘。同性の友達からは「あの子、たいしたもんよねぇ?」とか影で言われてるタイプだ。


「こういうの好きでしょ」

そびえるムーミン屋敷を目に、わくわくしている僕に、友達が話しかけた。(つづく)

夏の北海道

Photo: July 2001, Sapporo, Hokkaido, Japan, Contax T2, Fuji PROVIA 400F.

Photo: July 2001, Sapporo, Hokkaido, Japan, Contax T2, Fuji PROVIA 400F.

夏の北海道を、初めて訪れる。

胸一杯にシロツメクサの匂いを吸い込んで、寝っ転がった。サラリとした風が吹き抜ける。

草むらは初夏。この季節の、北海道の気候というのは信じられないほど、気分がよい。空気が、輝いている。


「朝飯」を食べにやって来たのは、サッポロビール園。ここに来るのは、6年ぶり。以前と違うのは、食べ放題は頼まなかったこと。そして、肉は冷凍ではなく、ちょっと高い生のラム肉を注文したこと。僕はもう学生じゃないので。

独特の匂いのするラム肉を、ちょっと塩分濃いめにしたタレで食べると、幸せな気分。厚めに切られたラムのロースが、ジンギスカン鍋の上で、芳ばしく焼けていく。それにしても、ここってこんなに美味しかったっけ?


タクシーの運転手は、「とってもじゃないけど、東京でなんて生活できないですよ」と言っていた。ビール園の庭に寝っ転がって、空を見ていると、東京に帰るのがばからしくなった。

注:写真は、フィルター等はいっさい使ってません。風と、やまかんシャッター速度による結果。