本当に大切なことは少ない。
カテゴリー: 日本国内
太平洋を遮る洗濯物
おまけ。
ようやくたどり着いた宮崎。輝く太平洋を遮る洗濯物はなんですか。
昨日ホテルにたどり着いた時には、もう 10時をまわっていて、レストランは軒並みラストオーダー。そして、ここはリゾート地だけに、飲食店なんか何もない。
コンビニか、コンビニしかないのか。500円の塩豚カルビ丼が晩飯。地鶏焼きの真空パックをつまみに、餞別にもらった泡盛を飲みながら漆黒の闇を眺める。なるほど、オーシャンビューって、夜は真っ暗な訳か。
翌朝
今年の夏はやたらに暑い。太陽の降り注ぐ太平洋上の甲板では、立っているだけで汗が噴き出す。適当に持ってきた着替えが、直ぐに底をつく。かといって、Tシャツの売値より高いホテルのランドリーサービスに出すのもなぁ、、。ということで、洗って干されるシャツ達。高級リゾートホテルで洗濯してはいけ ません。
珈琲屋
僕はコーヒーを飲まない。
カフェと言っても、ココアぐらいはたいていあるもので。まさか、コーヒー豆の直売所だとは思わなかった。直売所の側らにカウンターがしつらえてあっ て、イートインというか、ドリンクインがあるわけだ。そこで、商品の豆の中から、好きなモノを選んで入れてもらうことが出来る。つまり、本当にコーヒーし かない。
電車の踏切の側らに建つ、古い倉庫が店だ。コーヒーを入れた沢山の麻袋、焙煎のための大きくてレトロな感じの機械。そこに、古い家具を入れて、店の 体裁になっている。店は、若い夫婦が二人で切り盛りしている。こんなところで、コーヒー豆の専門店をして、商売になるのだろうか?
いっそ、一番濃くて苦いヤツを頼む。焼き物はよくわかないが、大ぶりの、碧く絵付けのされたコーヒーカップに入って、コーヒーが置かれた。ザワザワした振動の後で、窓の直ぐ外を電車が走り抜けていく。振り子時計が、ゆっくり動いている。
飲んでいる途中で、予約した碾き上がりの豆を、近所の子供が取りに来た。海辺のこんな小さな町でも、結構、商売は成り立つのかもしれない。コーヒーと関係のない人生を送る僕のような人間は、多数派ではないのだ。
飲み終わって会計をする。値段は、とても安い。喫茶店ではないので、大人数での来店や長居はお断り、と書かれた張り紙の意味が、分かった。