沖縄に来ているにもかかわらず、太陽を見ていない。朝も早くから建物の中に軟禁されて、もくもくと作業、作業。息苦しくなってきた。 なので、「オープンカーでも借りるか」と決定した。
オープンカーって、意外と乗ったこと無いと思うのだが、どうだろうか。僕は、乗ったことが無かった。借りるにあたっては、妙に目立ったらどうしよう とか、少しは考えた。しかし、それは杞憂であった。背広姿で男二人がオープンカーに乗っている光景、それはどこから見ても「ディーラーの納車」なのだっ た。
それにしても、夏のオープンカーって暑い。レンタルした BMW Z3 Roadster は、至って現代的な車なので、エアコンはちゃんとしている。しかし、そうは言っても、南国の容赦ない日差しが腕を焼く。あっという間に、日焼けする。まっ たく、これは趣味の車。離れるときは、いちいち幌を閉じたりしないといけないし、荷物はほとんど入らないし、ホント面倒。
もちろん、風を感じて走る、という感覚は非常に気分が良くて独特のもの。それに、乗っている感覚が全然普通の車と違う。一言で言えば、「速く感じ る」。沖縄にも、ちゃんと高速道路があって、そこを走っているとスピードは全然出ていなくても、(助手席ですら)本気で怖い。Z3 は、風のコントロールがきちんとしていて、左右のウインドウを上げていれば、高速道路でも声を張り上げないで会話することだってできる。でも、風に曝され ながら走った後は、なんか妙に疲れる。バイクに乗る人が「疲れるぜ?」と言う感覚と、少し近いのかもしれない。これって、ちょっと大変な乗り物だ。でも、 それだけにオープンに乗る意味、っていうのは確固としたものがあるんだと思う。
いままでオープンカーを見ると、「まったく、気取りやがって」と思わないこともなかったが、今は違う。頑張ってるなぁ、偉いなぁと思う。
注1:夜は、上を見上げると星が見えちゃったりするので、カップルには良いかと思います。
注2:オープンカーは夏に乗るモノではない、というご指摘もありました。マイアミ・バイスとか、そういうステレオタイプ的な知識しか持っていないので、てっきり夏の乗り物かと思っていたのですが。