人類の記憶の不完全な

Photo: Photo: 2002. Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

Photo: Photo: 2002. Canon Power Shot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

生命は、存在し続けるために、存在する。
そして、種が存在し続けるために、個体は死ぬ。全ての記憶とともに。


記憶の継承が行われない理由は、それが恐らく、種としての多様性や革新性を阻害し、環境の変化に対する大きなリスク要因になるからだろう。

人が死ぬとき、個人の記憶は誰に引き継がれることなく、最後の鼓動とともに、消えていく。「メディア」は、自らの記憶の残滓を、永遠に残したいという儚い夢から、生まれたものなのかもしれない。


メディアによる知識の継承は、まずテクノロジーを生んだ。テクノロジーは浸透し、拡大する。そして、ついにネットを生んだ。地球を覆い始めたネットは、「メディア」だけで構成された、継承可能な不滅の記憶。そして、人類の記憶の不完全なコピー。

それは、僕たちに何をもたらすのだろう?

ネットラジオ

インターネットラジオ、最近かなり気に入っている。

以前は、あまり音質の良いものがなかったし、不安定だったが最近はまるで実用。44KHz のステレオで普通に放送されているので、文字通りラジオ感覚で使える。

行きつけのアイリッシュパブも実は、インターネットラジオが BGM だった。イギリスの放送なので、珍しい有線かけてるなぁと思っていたのだが、、。


それから、ホームページの作者がやっているラジオというのも、新しい。ブロードバンドとかストリーミングとかいうのは、コンテンツの利用者とコンテ ンツの提供者が、限りなくイコールになることが、発展の鍵だと僕は思っている。ホームページではあきたらず、ストリーミングをやってしまうホームページ管 理者のパワーっていうのは、久しぶりに新しい気がする。

気に入りのホームページの作者がしゃべるラジオ、というのは、なんとも新鮮であり、変な気分でもある。あのページの誰々がしゃべってる、すげー。とか思うのだが、その誰々っていうのは別に一般的に有名なわけじゃない。
「江戸川の中学生って怖ぇよな」とかそんなローカルな話をききながら、それは、やっぱり面白いのだけれど。


追伸:ちなみに、羊ラジオって、やったら誰か聴きますか?

注:お気に入りのラジオ局はここ。Smoothjazz.Com。DJ のおしゃべりが少ないのがいい。

赤提灯とパスタ

Photo: 2002. Tokyo, Japan, Canon PowerShot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

Photo: 2002. Tokyo, Japan, Canon PowerShot G1 2.0-2.5/7-21(34-102), JPEG.

美味い店。

入る前にこれを見極めるには、それなりの経験とセンス、そして運が必要。見た目が洒落ていなければいけない、ということではない。雑然とした感じの外観でも、なんとなく美味そうなオーラを出している店というのも多い。

しかし、いくらなんでも赤提灯に「パスタ」はないだろ。


スモークチーズのグリルを、テカテで流し込みながら、懸案のパスタを待つ。店内は(赤提灯なのに)ルート 66 をモチーフにした謎のアメリカンテイスト。店の隅では、常連とおぼしきジーンズ姿のおっちゃん達がビールを飲んでいる。

生トマトとベーコンのパスタ。

愛想の良いウエイターが運んできたパスタは、存外美味かった。ベーコンが、きちんとベーコンだった。ツルリと食べて、ウィルキンソンのジンジャエールで飲み下す。

窓の向こうに、赤提灯が揺れていた。


注:ウィルキンソン・ジンジャエール、かなり辛いが美味いジンジャエール。アサヒ飲料が製造する日本産というのは、ちょっと意外。詳しい情報は、ウィルキンソン・ジン ジャエール愛好会でどうぞ。