
美しいことは、多分間違っていない。でも、それを支えるのには、お金が必要なのかもしれない。
美しさと、清潔と。それは、豊かであること。それは、必ずしも、公平ではないし、正しくもない。
幸せですら、ないのかもしれないが。
注1:代々木、ひつじや。
注2:パンは、早めにいかないとなくなっちゃいます。
ボウッとした暗闇から、でかい猫が見下ろしている。大きいの、小さいの、あたりは猫だらけだ。1,000匹はいるらしい。なかでも、こいつがひときは大きい。胴体なんか、抱えきれないぐらいだ。
「でかいですね」
「そうかな」
「いつからここに?」
「どうだろう、ずっと前から居るよ」
「それより何を飲むのかな?」
「いや、何でもいいですけど」
「マタタビ酒なんてどうかな。これはなかなか評判がいいんだ」
「、、いや、それはいらない」
僕には黒ビールが運ばれてきて、連れには(やはり)マタタビ酒が運ばれてきた。ちょっと飲ませてもらったけれど、えらく辛い泡盛のような味がして、舌が少し痺れた。
「これ、凄いですね」
ニャー。
「あれ?」
ニャー。
匂いに酔った??
注:まねき猫とジャズのお店だそうです。