都会の空気にうんざりして、電車に乗って遠くへ行った。
いい加減な地図を頼りにして、たどり着いた菖蒲田は、今年の夏の遅い歩調のせいか未だ一面の緑色だった。雨に濡れた畦道を進むと、ほんの一角だけ、幾株か咲いていて、それは薄青い鳥がとまったように見えた。
東屋からのんびり眺める新緑は、黒い影に切り取られ、雨が若い緑に染み込むように、心に染み込んだ。
雨が、緑を一番美しく魅せる。この季節の雨は特に。
そして、カエルがまた鳴き始め、僕は次の場所へと歩き始める。
写真と紀行文
六本木、昼間。
この前の夜、何かのイベントで人だかりがしていて気になったカフェというか、バーが流石に昼間でガラガラ。奥のダイニングみたいな小部屋に入って、せかせかした街の景色やら、右翼の街宣車を眺めながら一休み。
ビールはハートランドが一番好き。僕が好きな、寛ぐ店には、何故かたいていハートランドが置いてあって、たいしてビールが好きという訳でもないのに、それでホッと一息つく。
ハートランドは日本のビールだが、米が入っていない。麦芽とホップだけ。日本酒は好きだけれど、僕はビールは麦芽だけの方が好きだ。
でも、やっぱり昼間の酒はちょっと酔う。