フォトエッセイの記事一覧(全 320件)

pay foward

Photo: 白群 2009. Kamakura, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW
Photo: "白群" 2009. Kamakura, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW

自分が知らないうちに、誰かにとって、とても良いタイミングで何かを成していることがある。

自分を前に進めてくれた、その人に借りを返すことはできなくても、恩を報いることはできなくても、別の誰かに、自分がなにかをしてあげる。意識的にであれ、無意識にであれ。


数年ぶりに、このページを開いたら、丁度自分が読みたかった言葉が書いてあった。そんな感想を以前もらったことがある。このページも、何かの pay foward になればいい。

山に向かって歩くペンギン

Photo: 太陽 2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.
Photo: "太陽" 2006. Japan, Zeiss Ikon, Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28(ZM), Kodak 400TX.

ディスカバリーチャンネルをボーッと見ている。


南極のペンギン。

ペンギンは宿営地と餌場の開氷面を往復して生活している。

しかしある日、一匹のペンギンが宿営地と開氷面の真ん中で立ち止まる。そして、仲間から離れてただ一匹、遙か内陸の山脈を目指して歩いて行く。


例え、彼をつかまえて、宿営地に連れ戻したとしても、また山に向かっていくのだという。

海のない内陸部は遙か 5,000km 続き、待っているのは死。彼らが山に向かう理由は、分かっていない。

ヨチヨチ歩いていくその鳥は、最期に何を見るのだろう。

音楽をやる人は、格好いい

Photo: 橙 2010. Saitama, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW
Photo: "橙" 2010. Saitama, Japan, Sony α900, Carl Zeiss Planar T* 85mm/F1.4(ZA), cRAW

例えば、音楽をやる人は、格好いいなと思う。姿が格好良い。

僕のように、文章を書いたり、写真をいじったりする人間は、そういう姿があんまり決まらない。

楽器を手に熱演するわけでも、マイクを通して観衆に訴えるわけでもない。ベッドに長座りして、ノートPCのキーボードをぱたぱた叩いているだけだ。


ライブ感なんてものも無くて、じっと書き続ける。もっとも、僕自身はスポットライトを当てられたいとか、まったく思っていないから、それはそれで快適なのだけれど。

何かを撮っている時は、ちょっとライブかもしれない。僕はけっこう真剣に撮るので、僕が撮っている姿を見る人は、「ああ、撮っているなぁ」と思うらしい。そいういう忘我が、ライブ感か。