月とキャベツ

「月とキャベツ」。今夜、WOWOW で放送していた日本映画だ。(篠原哲雄監督 山崎まさよし 真田麻垂美)

とても良かった。見終わって、こんなに清々しい映画は、何年ぶりだろう。

曲作りに息詰まった若いミュージシャンが、山間の廃校になった小学校に住み着いて、キャベツをつくっている。そこに、一人の少女が押し掛けてきた。

そんな感じの物語だ。この映画、いろいろ素晴らしいのだが、特に画面から伝わる植物の勢いが凄い。キャベツ畑なんか、いままで想像したことが無いほどに美しく撮れている。(映画を見ていない人は、なんのこっちゃと思うだろうが)

この映画がいったい何者なのか、僕は全然知らないのだけれど、今年見た映画ベスト1にはやくも決定!

かなり欲しい生ハム

ケーブルテレビには、1日中通販ばかり放送しているチャンネルがある。番組の大半は、「車の傷が、一拭きでこんなにぴかぴか」とか「1日3分で引き締まった腹筋を」とかいった類の、地上波でもお馴染みなコーナーなのだが、今日やっていた番組は一工夫されていた。

僕が見たのは、ようは、イタリアの食材を売る通販番組だ。

イタリアの名産品と言えば、チーズ、パスタ、オリーブがすぐに思い浮かぶ。今回は、その産地を巡りながら、よくあるグルメ番組のようなものをやりつつ、その中で紹介される食材を通販で売りつける、という趣向になっている。

僕と好みがあう人ならば、ピンとくると思うが、食べ物番組と、食品の通販というのはなかなか良い取り合わせで面白い。シェフと、イタリア料理の評論 家みたいな 2人が出てきて、チーズに関して訳の分からない文化論を捻ってみたり、イタリアの極度に適当な(同時に、旨そうでもある)チーズの生産風景が映しだされた り、ととても楽しめる。

こういうのは、なんかありそうで無かったので、今後ブレイクしそうである。僕としても、あの生ハムはかなり欲しかった。(でも、現地と比べて、あまりにも高すぎ)

DEC 買収

DEC が買収された。結果として、買収額が 1兆円を超えるのだから、久々の大型買収だ。これで、COMPAQ は一気に業界 2位となり、ミニコンからパソコンまでをカバーするベンダーとなる。

と、そこまでは新聞のニュースレベルなのだが、実際には凄く大変そうだなと言うのが僕の感想だ。DEC と COMPAQ では、どう見ても文化が違うし、下り坂だった DEC を COMPAQ が買いたたいたような形になり、必ずしも両社にとって幸福な決着とは言い難い。

こんな事を書いていたら、Claris が DB 専門の会社に変わり、そのほかの製品は事実上の切り捨てとなる、というニュースが出ていた。Internet のお陰で、まさにリアルタイムでニュースが入ってくるのはいいが、例えば日本 DEC の社員が Web で自社の買収のニュースを初めて知る、というようなことにもなるわけだ。

今年は、コンピューター業界の再編が進みそうだ。僕も、自分の会社が無くなる事を、Web で知るはめになるかもしれない、、。