某月某日

考え込んだ月。

スカイ・クロラ

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I.G.づいているので、スカイ・クロラも観てみた。新宿某所の前回と同じ映画館の最終。結構空いているし(それでは困るわけだが)、椅子もいいし。この日は、売店の人の生ビールのつぎ方がちょっと無いぐらいうまかった。
正直、まったく期待していなかった。が、名作だと思った。それが、スカイ・クロラへの感想。
確かに、押井映画ではある。犬も、トラムも、アンバーのCGIも、出てくる。宮崎映画に対抗したような、凝った空戦シーンがこれでもかと出てくる。でも、趣味の映画に終わってはいない。脚本がセカチューの人だったり、俳優・女優が声を当てていたり、ちょっといつもと違う。水と油の要素が、沢山投入されている。
そういう違う方向へのベクトルがうまく働いて、引っ張り合って、なんか広がっている気がする。結果としてとてもバランスの良い映画になっている。2時間を超える映画で、長いな、と思うのだが、台詞やカットに無駄はない。(最後のカットはいらないと思うが、、)
商業的にどうか?というと、これはちょっと難しいかなとは思うし、あのCM を見て、本当に映画館に足を運びたくなるのかは疑問だ(僕はならなかったと思う)。でも、もうちょっと評価されても良い映画なんじゃないかと思うのだ。あのキャラクターの顔が嫌い、っていう人がおおいけど、すぐ慣れるよ。
追伸:雲の描写が良くできてる。それを見に行くのでもいいと思う。

落ちている犬

Photo: 落ちている犬 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

Photo: "落ちている犬" 2008. Tokyo, Ricoh GR DIGITAL, GR LENS F2.4/28.

今日は曇りで、たいして天気も良くない。少し遠くの駅まで歩いていこうと思う。家を出て、いつもとは違った方向に歩き出す。

不燃ゴミの収集の日、収集車がやってくる。後を追って、二人の男が全速力でこっちに走ってくる。なんだ、あれは。

収集車はかなりの速度で 15メートルほどの間隔で設けられたゴミ捨て場を走る、そして、二人の男が走って追いかける。追いついて、もの凄い勢いでゴミを投げ込み、そして次の場所に走っていく。二人は声を掛け合いながら、止まることなくゴミを放り込んでいく。


作業はもの凄く早い。田舎のゴミ収集って、もっとのんびりやっていたような気がするのだけれど、都心のゴミ収集はこんなに強烈なのか。このチームだけがもの凄くやる気があるというわけでも無いのだろうし。

例えば、今の仕事をやめてしまって、収集車みたいなきつい仕事でも、何かのためならがんばれるかなぁ、と漠然と思ったこともあったのだけれど、これじゃあ全然無理だ。鍛え方が違うね。

その凄いゴミ収集作業のルートを外れ、ちょっと迷ったなぁと思いながら大通りの気配を探していると、歩道の真ん中に犬が落ちていた。しかもでかい。どんどん近づいても、うるさいなぁ、という風情でちょっと見上げるだけ。仕方ないので、それをよけて歩く。邪魔なヤツ。