香川のネコ

Photo: 香川の猫 2006. Kagawa, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM),  Kodak EBX

Photo: "香川の猫" 2006. Kagawa, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EBX

港を見下ろす公園で、

海風に吹かれて、眠る。

縁台とかき氷(牛に引かれて善光寺参り)

Photo: 縁台とかき氷 2005. Nagano, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EBX.

Photo: "縁台とかき氷" 2005. Nagano, Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EBX.

友人曰く、手塩にかけて育てた後輩が、会社を辞めることになったらしい。自分が付けているのと同じお守りを請われて、記念に買ってやると言う。それは、善光寺で売られている。

善光寺って、「牛に引かれて善光寺参り」の善光寺ですか?どこにあんの、それ。


東京から 200km ちょっと、善光寺は長野にある。後輩のためにわざわざ善光寺までお守りを買いに行く友人に、温泉がてらつきあうことにした。なんかよく分からないけど、牛とか居るかもしれないし、カメラも持って行く。

昨日まで降っていた雨は上がり、長野に着く頃には太陽が眩しく輝き始めた。肌がヒリつく乾いた空気と、強い太陽。人出は思ったよりも少なくて静か だ。境内の外れで、涼しげに翻る「氷」の文字が誘う。氷はカチッと硬く、それだけで仄かに甘い。水がいいんだろうね、と話をする。


いつか見た景色のような蓙引きの縁台と、かき氷。それを楽しめる自分が、少し嬉しく思える。

注:絶対メロン味を頼んでしまう。

レゲエ号

Photo: 928 2004. Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EB-3

Photo: "928" 2004. Japan, Contax RX, Carl Zeiss Planar T* 1.4/85(MM), Kodak EB-3

今回の旅は全てプチ氏の愛車ポルシェ(通称レゲエ号)で行った。そもそもフェリーという選択自体が、(その低い標準車高で船倉に入れるのかという疑問はさておき)無理矢理ポルシェを九州に運び込む、という目的のためだった。

今でこそヤフオクで 30万円代から出品されているが、発売された 14年前、車両本体価格で言えば、当時のフェラーリと同じクラス。まさに、バブル絶頂期のヤッピーカーだ。(地球に厳しい) 5リッター(!)の V8エンジンに、(よく壊れる)メルセデスのトランスミッション。まともにやれば、維持費はやたらにかかる。細かいことは気にしない、というスタンスで乗 るのが良いかもしれない。

今回の旅では結局、1,000km 以上を走破した。その間、愛車を運転し続けたオーナー・プチ氏の気迫。酷暑・高湿度という、ドイツ生まれのこの車が最も苦手とする環境で、その期待に応えた機械。


今回、この車はよく耐えた。ワイパーブレードが壊れたのと、あまりの暑さに所々でエンジンがかからなかったのと、後ろのハッチが開かなくなったの と、右窓の閉まりが悪いぐらいしか不具合は出なかった。これは「ほぼノートラブル」と言っても良い。(つまり、ミッション・オイルを吹いたり、ガソリン臭 を発したり、ブレーキ警告が出たりしなかったということだ)ワイパーブレードは、オートバックスで買えたしね。

旅の半ば、宮崎のガソリンスタンドで、ガスを入れていると、スタンドの人がジョウロとブラシでホイールとタイヤを洗ってくれた。そんなサービスは初めて見たのだが、これは嬉しかった。頑張ったこの機械も喜んでいた。