スパムメール業者の皆様へ

羊ページにスパムメールを送ろうとしている皆さん、こんにちは。アカウントを削除される覚悟があるなら、かかってきなさい。


さて、ホームページを立ち上げていると、実に多くのスパムメールが送られてくる。最近では、相手の心理に付け入る悪質な内容のメールも多い。(例: 女性の個人名で「お疲れさまでした」などというサブジェクトを付け、開いてみたら URL が書いてあって、それをブラウザで開いたら「有料のエロサイトだった」上に、Java で山ほどウインドウを開かれてデスクトップが収拾不能とか)僕は、一言だけ言っておきたい。インターネットでなにをしようと勝手だが、「俺に迷惑をかける な。」


スパムメールを受け取った場合、皆さんはどうしているだろうか。羊ページでは、頼みもしないスパムメールを受け取った場合、送信元を割り出し、送信 者が契約しているプロバイダに、即刻通報している。ホームページを公開している以上、そういうメールの標的になるのは仕方がないが、泣き寝入りしなければ いけない理由は無い。

プロバイダは、そういう通報には、たいてい対応してくれる。つまり、スパムメール送信者に対する警告と、それでも言うことを聞かない場合は、アカウントの停止・削除である。ということで、羊ページに無断でスパムメールを送って、生き延びたアカウントは未だ無い。

スパムメールを送る人間(業者)は、例え被害者に抗議されても痛くも痒くもない。しかし、スパムメールを送りつけるためのアカウントが使えなくなる ことは、彼らにとってダメージになる。もちろん、彼らは直ぐに次のアカウントを入手するだろう。しかし、どんどん報告してアカウントを停止していくこと で、彼らに金銭的・時間的損害を与え、また、彼らの業務基盤を崩すことができる。


スパムメールに対する苦情は、プロバイダの問い合わせ窓口に、該当のメール本文と、ヘッダ部分を送ればよい。(ちなみに、今まで対応が迅速だったの は So-net と Justnet。場合によっては、その日中に対応してくれる。反対に、何のリプライも返さないのはODN)間違っても、送信者本人に苦情を送らない方がい い。余計なトラブルを招くことになるし、送信者アドレスが詐称されていない保証は無い。

まとめると、

  1. メールがスパムメールであることを確認する(特に、自分が購読を申し込んだものでないか確かめる)
  2. ヘッダを確認して送信元のアカウントを特定する(詐称している可能性もある)
  3. 送信元のプロバイダのサポートメールアドレスを調べる(アドレスはプロバイダのページに書いてある。間違っても、貴方の契約しているプロバイダのサポートに苦情を送らないように!)
  4. スパムメールのヘッダと本文を添付して通報する

別に、みんなでスパムメールと闘おうとか、そういう事が言いたいのではない。ただ、羊ページにスパムメールを送るとこういう目に会うから、ここにだ けは送らない方がいいよ、というメッセージなのだ。でも、これを読まれた方が、この対策を真似していただくのは、いっこうにかまいません。

注1:中には、悪質なものもあって、関係ない人のアドレスを、発信者として設定するケースがある。勝手にアドレスを使われた人は、身に覚えが無いのに、山 のような抗議のメールを受け取ることになってしまう。通報をプロバイダの管理者に行えば、ダミーの送信者に迷惑がかかる事がない。
注2:最近のインターネットでは、「何も信じるな」が原則だと思う。以前、銀行口座を使ったネズミ講のチェーンメールを送られた人が、怒って実名入りの口 座リストを掲載していたが、そういう行為は軽率。書かれた銀行口座は、本当にネズミ講の参加者のものだろうか。嫌がらせに、無関係な第三者の名前を勝手に 入れた可能性はないだろうか。僕だったらそうする。
注3:ヘッダを改竄、もしくは IP アドレスを詐称、もしくは smtp サーバーを不正に利用している場合等は、上記の方法では送信元を特定できません。

参考:通報メールの例文はこんな感じ

To:xxxxx.ne.jp管理者様
Fr:sheep
Sub:貴社契約ユーザからのDM行為に対する苦情、及び処置の依頼

x月x日、貴社契約ユーザと思われるアドレスから、私のアドレス宛に以下のようなxxxxxxxxxxに関するスパムメールが送付されました。

事実関係をご確認の上、適切な対応をとっていただきますよう、お願いいたします。

以上です。

——————以下引用 ———————–

四万十川

Photo: 2000. Shimanto, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film
Photo: 2000. Shimanto, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

四万十川は、長かった。四万十川の全長は、なんと 196km。高知県内を蛇行しながら、えんえんと流れる、一級河川なのだ。

高知市内の飲み屋で、「えーっ、あんたたち、四万十川っていったって、凄く長いんだよ。知ってるの?」と女将に言われ、僕たちは唖然とした。歩いて登るとか、そういうのではないのか、、。

翌日の夕暮れ時。僕たちは、四万十川の中流域を越え、支流の松葉川沿いに宿を求めた。全く、あきれるほどに静かな夕暮れ。たまたま飛び込みで入った 宿に荷物を置いて、ひとまず、僕たちは川に降りた。その日一日、必死に四万十川を遡り続けてきて、初めて、まともに対面した川は、皮肉にも、支流である松 葉川だった。


一言でいうと、松葉川はいい感じだった。綺麗な水と、川縁に揺れる葦、そして川を囲む湿った林。その向こうには、丁寧に手入れのされた、黄金色の田圃が広がっていた。

低気圧の余波だろうか、川を流れる水は冷たく、水量は多かった。上流の方を見ると、うっそうとした葦と、傾斜のきつい岩山が、僕の視界を遮ってい た。僕たちは、これよりももっと上流に向かっていかなければならないのだ。実際、僕たちのような素人が、どこまで先に進めるのだろうか?

四万十川の源流はいまだ遠い。

四万十へ

Photo: 2000. Shimanto, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film
Photo: 2000. Shimanto, Japan, Nikon F100, AF Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film

なんで四万十川に行こうと思ったのかは、よく覚えていない。しかし、JALのカウンターに立った時、他に行き先の当てがあったわけではなく、僕たちは高知行きの切符を買った。日本最後の清流と賞される四万十川は、四国は高知県にある。

切符売り場のちょっとした行列に並び、マイレージカードで搭乗者を登録し、クレジットカードで決済した。空港にさえ来てしまえば、旅に出るのは難し くない。僕は、飛行機はキライじゃない。乗るときの面倒くささが、いかにも旅行をするような気がして良いのだ。機体が一瞬停止し、エンジンが全開になる瞬 間がいい。さて、行きますか。そんな気分になる。

そういうわけで、8月の暑い日、僕と友達は、四万十川に向けて旅立った。僕は買ったばかりの一眼レフ一式を背負い、友達は文章を書くために、やはり 買ったばかりのノートPC を手にしていた。僕はモノクロやらリバーサルや、いろんなフィルムを持ってきていた。友達は、外付けの CD-ROM ドライブや Windows 2000 のインストールメディアまで持ってきていた。なんというか、本誌取材班みたいだ。


ここ数日、関東の天候はあまり良くない。一端、房総半島の突端まで進んだ飛行機は、90度ターンして、東京湾を右手に見ながら関西を目指す。空に上がって、20分程で、雲海の下に富士山が見えてきた。夏の雲をまとった山は、黒々とした表情。

オレンジジュースを飲みながら、富士山を何枚か撮る。ファインダーの中の露出計は、外界がものすごい量の光に照らされていることを示している。雲の上は、真夏の太陽の世界。