Canon PowerShot G1, 7-21(34-102)/2.0-2.5

Photo: Canon Power Shot G2
Photo: Canon Power Shot G1

よくよく考えてみると、僕はスタパ斉藤が「これはイイ!」といったものをかなりの確率で買っているような気がする。(別に、丸飲みで信じている とかではなくて、ネタとして面白いということで)

この PowerShot G1 もまた、そんな一台だ。ヨドバシカメラのアウトレットコーナーで、新品が 6割引の 44,000円なり。デジカメはいらない、と思っていたものの、この圧倒的なお買い得感には逆らえなかった。スタパ斉藤絶賛のあのデジカメが、6割引。と いうことで、使い道も考えず、根拠もなく買ってしまったのがこの G1。

Canon G1 は PowerShot シリーズのフラグシップモデルで、現在は、G3 まで発売されているレンジファインダー(?)機の定番ハイエンドだ。絵も操作性も、よく出来ている。さすが、キヤノンのフラグシップ商品。絵は、色調の豊 かさと、ノイズの少なさは特筆すべきものがあり、現行のデジタルカメラと比べても遜色ない。なお、記録メディアは、マイクロドライブも使える CF なので ThikPad など CF スロットを持つユーザーにとっては、便利だ。

そして、G1 の数ある機能の中でももっとも重要なのが、自由に角度を変えられるバリアングル液晶。明度・解像度も問題なく(ちょっと発熱が高い)、そして撮影ポジショ ンを自由に選べる画期的な機構だ。この機構のおかげで、一眼レフでも、レンジファインダーでもない、新しいカメラの使い方ができる。

最後に、いまいちな点。レンズキャップを自分で付けはずししなければいけない点、起動時間の長さ、マクロ撮影時の AF の弱さ、MF の使いにくさは要改良点だ。(最新機種では直っていると思うけどね)


Photo: Shibuya Canon Power Shot G1
Photo: "Shibuya" Canon Power Shot G1

7群8枚の 7-21(34-102)/2.0-2.5 と、3.3M CCDがつくる絵はノイズが少なく、色ノリも良い。デジタルカメラの画像としては、そのバランスのよさと、キヤノンぽさに感服する。また、見た目にもきっちりしたレンズは、なんとなく安心感があってよい。センサー系はかなり良く出来ていて、ほとんどの場合オートで撮って問題ない。たいていの光線条件で自然なホワイトバランスを実現する。

特に、暗闇での撮影では、銀塩に比べてとても使い勝手が高い。ただし、(普通のフラッシュ一体型カメラがそうであるように)フラッシュはおまけみたいなものであり、フラッシュ禁止をデフォルト設定できない点は、少し困る。

キヤノンの絵が好きな人にはたまらない絵作り(推測)だと思うが、別にキヤノンの絵が好きではなくても、十分に満足できる。

追伸:バッテリーマネジメント関連で、Firmware update が出ています。ユーザーの方は、チェックしてみてください。

「地雷を踏んだらサヨウナラ」

Photo: two contax cameras
Photo: two contax cameras

浅野忠信 主演の「地雷を踏んだらサヨウナラ」を見ていた。

戦場カメラマン 一ノ瀬泰造(通称:Taizo )を題材にした映画だ。カメラマンってあんな風に撮るんだなぁ、とか思いつつ。


船上で、燃え上がる積み荷を消火する男達。それを撮る Taizo に罵声が飛ぶ、
「お前も消せ、誘爆するぞ!」
「俺の仕事は撮ることだ、お前は火を消せ、俺は撮る」

本当にそんな風に言えるものだろうか?あるいは、そんな言い方が正しいのだろうか。よく分からない。

まあ、今年も写真を撮ろうかなと、思っている。

注1.浅野忠信のご飯のたべっぷりが気持ちよい映画です。やっぱ Nikon かぁ、とか思ってしまいますね、一瞬。
注2.映画の舞台はカンボジア。それっぽい背景で CONTAX を撮ってみました。

年の瀬

Photo: 2000, Kyoto, Japan, Nikon F100, Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film, F.S.,
Photo: 2000, Kyoto, Japan, Nikon F100, Zoom Nikkor 35-105mm F3.5-4.5D, Fuji-Film, F.S.,

季節感もなにもなく、年の瀬。

仕事納めの日。いつもの月末と同じように、ほったらかしにしておいた精算やらをまとめてやって、いつものビストロに行って早めの晩飯を食べる。疲れているせいか、あまり喰えない。卵の薫製とか、そんなものを少しづつ食べる。
「もう今年は最後ですから」

と、主人が残りのケーキをありったけ盛って出してくれた。


年の瀬のある日。

京都、塀の上を見上げると、職人が松を整えていた。研いだ植木鋏が、鋭い音をたてて枝を刈り込んでゆく。高い空に、青々とした常緑樹の葉が清々しく、新年を迎える準備として、とても好ましいように思えた。

年々、薄くなっていく季節感。それは、僕が年をとっていくせい、だけではあるまい。


ちなみに、羊ページ管理者は年越しは、MXテレビ を見ております。あらゆる意味で、面白いです。

皆様、良いお年を。

注1. MXテレビ。東京周辺で主に視聴可能な放送局。ある意味恐いものナシ、失うものナシの企画力が凄い。また、日本でも数少ない、完全ノンリニアの放送局(だったはず)