今日のミーティングはとても面白かったので、500円ぐらいなら払ってもいいと思った。
夕日

新聞の片隅に出ていた年齢別平均年収のレポートには、ここ何年も上向かない景気を反映して、薄ら寒い数値が載っている。かと思えば、年収 5,000万円以上ターゲットの食品店の記事を、web で読む。メガ・コンペティションの時代のなれの果てが、これだ。
僕はと言えば、今月は仕事量も少なくて、あんまり実入りが良くないし、業界自体がレイオフの嵐で、どだい気分が良くない。なにもかもが不確実で、あらゆる局面でリスクをとるしかやりようのない時代だけど、本当に見返りはあるんだろうか?
霞ヶ関の官庁街を歩いていると、この国が貧しくなってるなんて思えないような、普通に豊かな景色。眩暈のするような夕日が差す国道を、無表情に歩く 人たちが居る。僕が日差しに立ち止まると、人の流れは、僕をよけ、どこかへ向かって動いていく。少しして、僕も彼らと同じ方に歩いていく。
夏の終わり

夏が終わろうとする週末、キャンプにでかけた。天気予報は雨だったけれど、ちゃんと晴れた。僕は結構、天気に恵まれる。沢山道に迷ったり、火がおこらなかったり、焼きそばが焦げたり、とても楽しかった。
帰りに、「温泉に行こう」という思いつき。リーダーのあやふやきわまりない記憶を頼りに、山梨方面へ。「すごい良い温泉が湖畔にあったはず」という主張を信じて、河口湖畔をぐるぐる周回。いつになっても、着かない。
僕は助手席で、ほとんど役に立たない広域地図を広げながら、それっぽい地形と建物を探している。ふと、サイドミラー越しに、眠ってしまった後席の女の子の顔が見えた。あと暫く寝ててもらった方がいいなぁと思いながら、また同じ道を走ってる。
泣きそうな色をしていた空から日が差した。最後の夏の雲が、美しくわき上がっていた。いい午後だ。ずっとこうやって、何にもならない時間を過ごしていられたらいいのに。
でさぁ、目的地の名前は?思い出した?
「わかりません、、」
ほう。
注. その後、Webと携帯電話を駆使して、目的地を発見。湖畔とは無関係な場所にあった。